上州銀行は1919年に群馬県高崎を本拠として誕生し、県内の大銀行として成長すべく周辺地域の銀行の買収を重ねた。誕生時には上毛貯蔵銀行と高崎銀行、高崎積善銀行が合併し、以後、藤岡銀行、安中銀行、原市銀行、鬼石銀行、与志井銀行、甘楽銀行、中之条銀行と、その銀行名が示すように、当時の高崎の周辺町村、主に西の金融拠点を続々と傘下に収めていった。
片や群馬銀行は前橋を本拠とし、上州銀行の創立の約40年前の1878年に創立した第三十九国立銀行が本源である...
「山陰合同」という名称より「ごうぎん」の名で親しまれている山陰合同銀行。その名称は、1889年に設立された松江銀行と1894年に設立された米子銀行の合併による。その山陰合同銀行が新しい合同に舵を切った。地銀のモデルケースとなり得るか。
2020年10月に合併が予定されている十八銀行(長崎市)と親和銀行(佐世保市)。しのぎを削ってきた地域有力地銀は、ふくおかFG、西日本FG、九州FGという九州地区の地銀再編のなかで、両雄並び立たずなのか。
ご当地銀行の合従連衡史の4回目は、鹿児島。地元金融界の支柱的な存在である鹿児島銀行は2015年、熊本の肥後銀行と共同株式移転方式(持株会社の設立)により合併し、九州フィナンシャルグループ(九州FG)の子会社となった。