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投資ファンドによるM&A(上)日本市場でも存在感を示すプレイヤーたち

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ピザハット売却の受け皿となるエンデバー・ユナイテッド

日本KFC<9873>は2017年5月10日に宅配ピザ店を展開する日本ピザハットの全株式(持株比率100%)を6月12日付でエンデバー・ユナイテッドに売却することを発表した。

売却の理由は、日本ピザハットの業績が低迷しており、日本KFCとしては慎重な出店計画を掲げているものの、ピザハットのフランチャイザー(米国のフランチャイズ本部)からは積極的な出店要請があり、双方の方針が食い違ったことによるものといわれている。

「エンデバー・ユナイテッド」は投資ファンドとしてあまり聞き慣れない名称かもしれない。実は、フェニックス・キャピタルから派生して2013年4月に設立されたばかりの会社だ。フェニックス・キャピタルは三菱自動車への資本注入など大口の実績を持つ事業再生ファンドとして知られる。

今後、エンデバー・ユナイテッドとしては、日本ピザハットのブランド力を活かしつつ、テイクアウト需要の掘り起こし、新業態の開発などを通じてバリューアップを図ることになる。

フェニックス・キャピタルの主な売買事例

2004年7月 三菱自動車 三菱自動車株式の取得(筆頭株主
2005年12月 三菱自動車 三菱自動車株式の売却(支援撤退)
2007年3月 ソキア トプコン株式をソキアへ売却
2008年2月 ティアック 音響メーカーのティアック株式の取得
2012年12月 東急建設 東急建設株式の売却
2013年3月 富士テクニカ宮津 企業再生支援機構が保有する富士テクニカ宮津の株式を取得
2013年3月 ティアック 米ギブソンへティアックの株式を売却(ギブソンはTOB
2014年3月 第一中央汽船 第一中央汽船株式の取得
2015年10月 富士テクニカ宮津 富士テクニカ宮津の株式を東洋鋼鈑へ売却
2017年6月 日本ピザハット 日本ピザハット株式の取得(エンデバー・ユナイテッドとして)

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5月10日、日本KFCホールディングスが日本ピザハットを投資ファンドのエンデバー・ユナイテッドに売却すると発表しました。ピザ業界の競争激化が背景。企業価値を高めるという観点から投資ファンドへの売却を決めたようです。2017年にようやく黒字化を実現。コストカットによる収益の改善を図っていました。ではなぜこのタイミングで売却するのか、という話です。