ハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」で好評の「ブックツリー」は、本の専門家たちが私たちの“関心・興味”や“読んでなりたい気分”などに沿って、独自の切り口で自由におすすめの本を紹介する企画です。 そんな数あるブックツリーの中から、ビジネスパーソン向けのものを編集部が厳選! 教養や自己啓発、ビジネスの実践に役立つものをピックアップしてお届けします。

“お金のゲームで勝つための「お金の教養」”

ブックキュレーター:堀江貴文

経済学はお金の哲学なんだと思う。けっこう大事な教養だ。それでもみんな、お金の稼ぎ方とかはすごく勉強するんだけれど、「お金って何だろう」みたいなこと、つまり経済学ってあまり勉強していないのではないだろうか?しかし、いきなり「経済学」と言っても、とっつきにくいかもしれない。なので、ここでは、経済学の少し手前の「お金で物事を考える視点」を、楽しみながら身につけることができる本を選んだ。

経済ってそういうことだったのか会議

経済ってそういうことだったのか会議

経済学は、経済のことを難しく理解するものだと誤解されがちだけれど、それはちょっと違う。経済学は世の中のいろんなものを、お金の動きで見るとどうなるか、という視点を与えてくれるものだと思う。少しでも経済学の視点を持つことで、いろんなことが面白く見えてくるのでオススメだ。そして、経済学を学びたければ、良書を読むこと。本書は折にふれて僕がオススメしている良書中の良書なので読んでみてほしい。

武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新

武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

映画の『武士の家計簿』は、刀ではなく、そろばんに生きた武士の、実話を基にした作品だ。この「実話」というのは、原作である本書に出てくる、「金沢藩士猪山家文書」という武家文書にある。この文書には、なんと当時の精巧な「家計簿」が完全な姿で遺されていたのである。それにしても、どんな作品を読んでも江戸時代の中期以降、中流以下の暮らしには苦しい状況が見てとれる。故に明治維新という革命が必要だったのだろうな。

インベスターZ 8

インベスターZ(8)

このマンガの魅力は、投資の基礎からお金の教養までを幅広く教えてくれることだ。実は私も8巻の「ベンチャー起業篇」に登場している。「成功って実はものすごく簡単・・・やればいいだけのこと」とは、作中の私のセリフだ。このセリフがどのような場面で使われるかは、ぜひ本作を読んでみてほしい。『インベスターZ』は続きモノのマンガだが、どこから読み始めても楽しく読み進められるだろう。

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門

内容はタイトルの通り。グローバル資本主義を理解するためのマクロ経済学のマインドセットが、藤沢さんの冴えた筆致とともにパッケージされているという、お得な1冊だ。“当たり前”のことしか書かれていない。にもかかわらず、この“当たり前”のことが魔女狩りのようにマスコミやエセ文化人の批判対象にされてしまう様子は、江戸時代末期の蘭学者弾圧を思わせるものがある。結局、鎖国が終わっても、なーんにも変わっていないのだ。

グラゼニ(1)

グラゼニ(1)

「お金」の視点で見ることで、今までの野球漫画が伝えてこなかったプロ野球選手の真実が垣間見れる、めちゃくちゃ面白い一作である。お金という視点で見ると、いつも僕たちが見ていたゲームが、まったく違ったゲームになる。そしてこのお金のゲームというものは、お金の「動き」さえ押さえていれば勝てるのだ。その素養を、ただ本(しかも漫画)を読むだけで体得できるわけだから、こんなに安い買い物はないかもしれない。

ブックキュレーター:堀江貴文

1972年、福岡県生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュース、また予防医療普及協会としても活動するなど幅広い活躍をみせる。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の読者は1万数千人の規模に。2014年8月には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタートした。近著に『多動力』『むだ死にしない技術』など。その他、詳細はHORIEMON.COM へ。

※本記事はhonto「ブックツリー」より転載