2017年も残りあとわずか。そこで、今回は「編集部おすすめの1冊」年末特別篇として、今年売れたビジネス書をランキング形式で振り返る。
<2017年ビジネス書ランキング>
タイトル/著者/出版社 | |
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第1位 |
多動力 全産業の“タテの壁”が溶けたこの時代の必須スキル(NewsPicksBook) 堀江貴文/幻冬舎 |
第2位 |
会話もメールも英語は3語で伝わります Simple English for Everyone 中山裕木子/ダイヤモンド社 |
第3位 |
嫌われる勇気 (自己啓発の源流「アドラー」の教え) 岸見一郎/ダイヤモンド社 |
第4位 |
はじめての人のための3000円投資生活 横山光昭 /アスコム |
第5位 |
やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける アンジェラ・ダックワース /ダイヤモンド社 |
第6位 |
LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン/東洋経済新報社 |
第7位 |
思考の整理学 (ちくま文庫) 外山滋比古/筑摩書房 |
第8位 |
あの会社はこうして潰れた(日経プレミアシリーズ) 藤森徹/日本経済新聞出版社 |
第9位 |
弘兼流60歳からの手ぶら人生 弘兼憲史/海竜社 |
第10位 |
まんがでわかる伝え方が9割 佐々木圭一/ダイヤモンド社 |
honto調べ(集計期間:2017年1月1日~2017年11月30日)
2017年ビジネス書ランキングのトップに輝いたのは、ホリエモンの「多動力 全産業の“タテの壁”が溶けたこの時代の必須スキル」。5月の発売以来、常に月間ランキングでもトップ10入りを維持していただけに、納得の結果となった。全ての産業の垣根がなくなり、水平分業へと移行していく時代、複数の異なる仕事を同時にこなす「多動力」が必要とされるとホリエモンは主張する。
同様に、これからの働き方、ひいては生き方まで考えさせられるのが、第6位となった「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」だ。目前に迫る寿命100年時代、機械化やAIの技術進歩による雇用環境の変化など、大きな変革の波が押し寄せる中、これまでの働き方や生き方では通用しないと指摘する。そのうえで本書は、そんな激動の時代をどう生き抜いていけばいいのか、ヒントを提示してくれる。
また、第5位「やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める『究極の能力』を身につける」も、新たな価値観を世に送り出した1冊ではないだろうか。IQや才能とは別物で、成功するためには「グリット」=「やり抜く力」が大切だと説く。
2016年9月に「働き方改革実現会議」が設置され、政府も本腰を入れて乗り出した「働き方改革」。そうした動きと連動するかのように、2017年は世の中の意識が多様な働き方や生き方へと向かっていった1年なのかもしれない。
もちろん、定番となったベストセラーも健在だ。第3位の「嫌われる勇気(自己啓発の源流「アドラー」の教え)」や第7位の「思考の整理学」は、世代を超えてこれからも読み継がれていくだろう。
まとめ:M&A Online編集