売れているのには理由がある――。数多あるビジネス書の中から、どの本をいま読むべきか決めるのはなかなか難しい作業。ならば、世間で売れている本に注目してみようというわけで、ハイブリッド型書店サービス「honto(ホント)」の協力のもと、ビジネス書の月間ランキングを毎月お届けする。

<2017年4月ビジネス書ランキング>

ランキングタイトル/著者/出版社
第1位捨てられる銀行 2 非産運用(講談社現代新書)
橋本卓典/講談社
第2位会話もメールも英語は3語で伝わります Simple English for Everyone 
中山裕木子/ダイヤモンド社
第3位弘兼流60歳からの手ぶら人生
弘兼憲史/海竜社
第4位思考の整理学 (ちくま文庫)
外山滋比古/筑摩書房
第5位はじめての人のための3000円投資生活
横山光昭 /アスコム

honto調べ(集計期間:2017年4月1日~2017年4月30日)

先月のランキングと大きな変化はないが、第4位にベストセラー「思考の整理学」が入っているのは、春という新年度の始まりだからであろうか。

捨てられる銀行 2 非産運用

そんな中、新たに4月のランキングトップに躍り出たのは、前著「捨てられる銀行」に引き続き、森信親金融庁長官の金融改革に迫った「捨てられる銀行 2 非産運用」。なかなか衝撃的なタイトルが目を引く。この20年の家計金融資産の推移がアメリカは3.11倍、イギリスは2.27倍であるのに対し、日本は1.47倍という低さから、「資産運用に非ず」「悲惨」という思いで「非産運用」というサブタイトルをつけたそうだ。本書は、「フィデューシャリー・デューティー」をキーワードに森金融庁長官の改革を紐解いていく。この「フィデューシャリー・デューティー」は日本語では「受託者責任」と訳されてきたが、金融庁は「真に顧客本位の業務運営」と定義を新たに据えている。現状、銀行の窓口で勧められる外貨建て貯蓄性保険商品は高額手数料を支払わなければならないものばかりとのこと。金融庁はまずはそこに目を付け、手数料を開示させて、そこからフィデューシャリー・デューティーを各金融機関に根付かせようとしている。それができない金融機関はマーケットメカニズムの中で競争に敗れ、自然淘汰されるという寸法だ。本書は、日本の資産運用の現況を見つめ、フィデューシャリー・デューティーが生まれた背景やその真の意味、世界の資産運用の歴史などを交えながら、金融庁の資産運用改革の全貌、その未来を見ようと試みた1冊だ。

 まとめ:M&A Online編集部

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