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経営者・成毛眞が薦める「ビジネスマンへの歌舞伎案内本」

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※画像はイメージです

ハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」で好評の「ブックツリー」は、本の専門家たちが私たちの“関心・興味”や“読んでなりたい気分”などに沿って、独自の切り口で自由におすすめの本を紹介する企画です。
そんな数あるブックツリーの中から、ビジネスパーソン向けのものを編集部が厳選! 教養や自己啓発、ビジネスの実践に役立つものをピックアップしてお届けします。

“ビジネスマンへの歌舞伎案内本”

ブックキュレーター:成毛眞

おもしろさがわからなかったが、何度か見るうちに歌舞伎の魅力に気がついた。歌舞伎には何百年も変わらない日本人の姿が描かれている。どんな人間が慕われ、煙たらがれるのか。ビジネスの世界でも、よい数字をあげてもなぜか出世できない人、一方で皆に好かれる人気者が存在する。そのなぜや理解不能な部分がしっかり描かれている歌舞伎を知って、損をすることはない。即効性はないが、歌舞伎で得られるビジネスにおける効用を是非体感してもらいたい。そんな歌舞伎を知れる本を紹介する。

歌舞伎の愉しみ方

歌舞伎の愉しみ方

「女形」「だんまり」「遠見」といった歌舞伎特有の約束事から、「曾我物」「デンデン物」などの演目の分類、「下座音楽」「雪月花の舞台」などの楽しみ方、そして「いろけ」「いき」「襲名」など役者に関することまで。山川静夫さんが、直接解説をしているようにわかりやすく説明してくれる。歌舞伎初心者の基本書として第一に推薦したい。

大向うの人々 歌舞伎座三階人情ばなし

大向うの人々 歌舞伎座三階人情ばなし

同じく、山川静夫さんの本。元NHKアナウンサーで紅白歌合戦の司会をつとめたことでも知られている。歌舞伎関係の著作も30冊を超えるプロのエッセイストでもある山川さんが、昭和の名優たちとの交流を描いた一冊。十七代目中村勘三郎の早変わりで声だけの代役を、実際の舞台でつとめたこともあるという裏話には心底驚かされる。

歌舞伎はこう見ろ! 椿説歌舞伎観劇談義

歌舞伎はこう見ろ! 椿説歌舞伎観劇談義

快楽亭ブラックは放送禁止用語や日本のタブーを噺に織り込むため、ほとんどテレビでは見ることのない落語家だ。しかし、名の通った日本映画の評論家でもあり、歌舞伎評論家でもある。歌舞伎には強盗殺人、詐欺、人身売買まで、あらゆる犯罪をテーマにしながらも魅力的な演目がある。それを解説した著者にしか書けない歌舞伎本だ。

オペラと歌舞伎 新版

オペラと歌舞伎 新版

中学生時分から歌舞伎に通い、高校時代に歌舞伎作品の作曲も手がけた著者は、商社マンになりイタリアに駐在し、オペラに深く魅せられた。成立する時期の同時性、年中行事である興行スタイル、劇場の構造や仕掛けなどの歌舞伎とオペラとの類似性。あまりにも似ている二つの芸能が日本、イタリア、ドイツという枢軸三ヶ国で生まれたことに著者は驚くのだ。

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