売れているのには理由がある――。数多あるビジネス書の中から、どの本をいま読むべきか決めるのはなかなか難しい作業。ならば、世間で売れている本に注目してみようというわけで、ハイブリッド型書店サービス「honto(ホント)」の協力のもと、ビジネス書の月間ランキングを毎月お届けする。

<2017年5月ビジネス書ランキング>

ランキングタイトル/著者/出版社
第1位捨てられる銀行 2 非産運用(講談社現代新書)
橋本卓典/講談社
第2位あの会社はこうして潰れた(日経プレミアシリーズ)
藤森徹/日本経済新聞出版社
第3位閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済(集英社新書)
水野和夫/集英社
第4位弘兼流60歳からの手ぶら人生 
弘兼憲史/海竜社
第5位多動力 全産業の“タテの壁”が溶けたこの時代の必須スキル(NewsPickSBook)
堀江貴文/幻冬舎

honto調べ(集計期間:2017年5月1日~2017年5月31日)

5月のランキングは久々に動きのある結果となった。新たな3冊がランクインする中、先月に引き続いてトップの座を守ったのは「捨てられる銀行 2 非産運用」。森信親金融庁長官が仕掛ける資産運用の大改革を「フィデューシャリー・デューティー」をキーワードに紐解いた1冊だ。

あの会社はこうして潰れた

第2位には日経電子版連載のコラムをまとめた「あの会社はこうして潰れた」が初登場。帝国データバンクで倒産を扱う「情報部」に所属し、25年もの間さまざまな中小企業の倒産現場を目の当たりにしてきた著者が、倒産の裏側にあった壮絶なドラマを明かす。元AKBが広告塔を務めていたアパレル企業のリゴレやエドウィン、「ミセスロイド」などで知られる白元など、ベンチャー企業から老舗まで30社以上の実例が挙げられており、多様な倒産パターンを知ることができる。背景にある物語はそれぞれドラマティックで、まさに「真実は小説よりも奇なり」といえる。読み物としてもおすすめだ。


閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済

そして第3位も初のランクインとなる「閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済」。資本主義が終焉を迎えようとしている今、この人類最大の危機をどう乗り越えていくのか、どんな新しいシステムの下であれば生き残れるのかを提示し、示唆に富む1冊だ。著者の資本主義に対する鋭い洞察は読み応えがある。同じ著者による「資本主義の終焉と歴史の危機」では、資本主義というシステムの崩壊を指摘し、その終わりをどのようなシナリオで迎えるのかを予測しているので、あわせて読めばより理解が深まるだろう。

まとめ:M&A Online編集部

  

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