「税理士のための中小企業M&A コンサルティング実務」|編集部おすすめの1冊
今後、税理士も顧客から M&Aの相談を受ける機会が増えることが予想されるため、中小企業のM&A業務に初めて取り組む税理士を対象に、中小企業M&Aの全体像から具体的な業務の進め方の概要をまとめた。
数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A編集部がおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識として役立つ本を紹介する。
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本当にあった「お家騒動」に学ぶ 創業家のリスクマネジメント 齋藤伸市・福崎剛志 (著) 幻冬舎 (刊)
「大きすぎる富は災いを生む」という。その最たるものが遺産相続だろう。その「遺産」が現預金や上場企業の株式、一等地の不動産ならば、不満はあっても最終的には全ての関係者にそれなりの分け前は入る。だが、それが「会社」であれば、争った全員が何もかも失う危険性があるのだ。
「骨肉の争い」にならなかったにしても「会社の未公開株を相続したばかりに、多額の相続税を支払わなければならなくなった」という「負の遺産」になる可能性だってある。本書はオーナー企業を顧客とする総合コンサルタントの齋藤氏と会社法に詳しい弁護士の福崎氏が実際に見聞きした会社相続に絡む「お家騒動」を紹介し、どうすれば回避できるのかを平易に解説した一冊。
「3兄弟に株式を公平に分けた結果、土地も事業も消滅」「株式の買取を拒否された少数株主が社長を背任で起訴」「銀行の勧めでつくったSPC(特別目的会社)のせいでまさかの資金ショート」「先代が会社に貸していたお金のせいで遺族が相続税地獄に」など、オーナー経営者にとっては身の毛もよだつ実話が紹介されている。
法的にどのような解決策があるのか?こうした事態を未然に防ぐ手段は?気になる解決策は本書を一読していただきたい。いずれのエピソードも「モデルケース」ではなく「実話」だけに、共通する原因も見えてくる。
ほとんどのケースでは創業家の一族が経営権の上にあぐらをかき、他の親族の要求に取り合わなかったり、うやむやにごまかしたりしているうちに問題が深刻化し、とんでもないトラブルに発展しているのだ。
「親しき仲にも礼儀あり」。兄弟だから、親戚だから、長らく仕えてきた忠実な部下だからと手を抜くのではなく、彼らと真摯に向き合い、できる限りの便宜を図ること。それが「お家騒動」を防ぐ最も有効で安上がりな手段なのだ。(2019年9月発売)
文:M&A Online編集部
今後、税理士も顧客から M&Aの相談を受ける機会が増えることが予想されるため、中小企業のM&A業務に初めて取り組む税理士を対象に、中小企業M&Aの全体像から具体的な業務の進め方の概要をまとめた。
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