数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A online編集部がおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識や教養として役立つ本も紹介する。

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そうだったのか! 組織再編条文の読み方 中島礼子 著(中央経済社)

組織再編税制はカッコ書きやただし書き、政令委任などが多く、複雑で難解。そこで、この組織再編条文を読むために、最低限必要な知識とテクニックを解説したのが本書。

第1章で「組織再編成の税務はなぜ難しいか」の答えとして、二つの理由を挙げた。一つ目は一つの取引に関係する条文が数多くあり、どこを読めばよいか分からないという点。二つ目が条文のつくりそのものが複雑であり、読んでも意味が分からないという点。

その対策として「どの条文を読めばよいか分からない」については「慣れるまでは条文番号の付された書籍を参照し、組織再編税制の体系を理解する」とし、「条文のつくりが複雑で読んでも意味が分からない」については「手順を踏んで解きほぐして読む」との答えを示した。そのうえで「全体像を理解したうえで、正しい手順で読むのがポイント」とまとめた。

こうした考えを踏まえたうえで、この後の第2章で条文を読むための基本テクニックを解説。第3章では押さえておくべき事項を整理した。この後、実際の組織再編条文を読むための技術を実戦形式で紹介し、第4章では適格要件を、第5章では欠損金利用制限を取り上げた。 

第6章では誤りやすいケースと再編用語を取り上げ、条文を読まずに判断することによるトラブル事例などを示し、第7章では知っておくと便利な法律、政令、省令の対応表を掲載した。 

こうした構成と内容について筆者は「本書は組織再編税制の解説書というより、条文読解の技術書といった方が適切かもしれません」と記している。価格は税抜き2800円。(2018年11月発行)

組織再編条文の読み方

文:M&A online編集部