2019年8-10月に出版された「M&A関連本」を紹介します
「出版不況」と世間で言われる中、M&Aをテーマにした書籍の発刊が相次いでいます。最近(2019年8-10月)出版されたM&A関連本をまとめました。
数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A編集部がおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識として役立つ本を紹介する。
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『税理士のための中小企業M&A コンサルティング実務』 宮口徹(著) 税務研究会出版局(刊)
著者は、経営者の引退に伴う後継者難を解決する手段としてM&A が注目されているため、今後税理士も顧客から M&Aの相談を受ける機会が増えると判断。そこで中小企業のM&A業務に初めて取り組む税理士を対象に、中小企業M&Aの全体像から具体的な業務の進め方の概要をまとめた。
第1部で現在の中小企業M&Aの動向や税理士の関与について、第2部ではM&A全体の意思決定や業務の進め方について、第3部ではバリュエーション(価値評価)、デュー·ディリジェンス(DD)、スキーム策定といった個別業務の進め方や着眼点について解説している。
文章はQ&A方式で書かれており、62の質問と回答で構成した。例えば第1部では「M&Aに関連する業務とそれに関与する業者や専門家を教えてください」との質問に「M&Aの規模によって関与するプレーヤーは異なりますが、中小企業のM&Aでは税理士や会計士が幅広い分野で関与できます」と回答。そのうえで、2ページにわたって解説を加えた。
第2部では「M&A手続き全体の流れを教えてください」、第3部では「中小企業のM&Aにおいて用いられる株式会社評価方法を教えてください」といった質問に、第1部同様に短い回答と解説で構成。巻末にはM&A用語集とアドバイザリー契約書など6種の契約書のひな形を掲載した。
筆者は公認会計士として監査法人や証券会社に勤務した後、税理士として税理士法人に所属した経験から、中小·零細企業のM&Aでは「税理士や公認会計士が自らの専門領城にとどまらず、案件全体のとりまとめを行うようなケースが増加する」と予想する。(2019年8月発売)
文:M&A Online編集部
「出版不況」と世間で言われる中、M&Aをテーマにした書籍の発刊が相次いでいます。最近(2019年8-10月)出版されたM&A関連本をまとめました。
相続や事業承継で悩んでいる資産家や中小企業経営者らに的確なアドバイスを行い、ビジネスを拡大することを目的に、銀行員や税理士、コンサルタントら向けに書かれた営業トーク集。