『株対価M&Aの実務』|編集部おすすめの1冊

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数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A編集部がおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識として役立つ本を紹介する。

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『株対価M&Aの実務』
西村あさひ法律事務所 弁護士 武井 一浩 (著)ほか  商事法務刊

2018年に産業競争力強化法が改正され、現金ではなく株式を対価とするM&A「株対価M&A」を活用しやすい環境が整ってきた。この現状を踏まえ、株対価M&Aを実施する際に生じる実務上の50の質問に答える形でまとめられたのが本書。 

「株対価M&A解禁によるM&A新時代」「株対価M&Aの実践【国内M&A編】」「株対価M&Aの実践【クロスボーダーM&A編】」の3章構成で、巻末には改正産業競争力強化法新旧対照表(抄録)など、10点の参考資料を付けた。 

株対価M&Aの実務

第1章は「上場会社が行うM&Aにおいて、株式を対価とするか現金を対価とするかはどのような視点で選択すればよいでしょうか」といった13の質問と回答で構成。

第2章では「既に関係事業者に該当しているS社に対して株対価M&Aを行う場合にはどのような特例が受けられますか」といった32の質問と回答で構成。 

第3章では「海外企業を買収する場合に、当社自身が買収者になるのではなく、現地に100%子会社(SPC)を設立し、当該SPCが買収者になる形をとりたいと考えています。このようにSPCを介した形でも産競法型株対価M&Aは実行可能でしょうか」といった5つの質問と回答で構成した。 

回答は大半が2~3ページでコンパクトにまとめられており、読みやすいようにいくつかの段落に分けて記載してある。2019年3月5日発行。3200円(税別)

文:M&A Online編集部

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