2021年1月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月を21件下回る53件となり、2016年以来5年ぶりに減少した。新型コロナウイルス感染拡大の第3波で年明けに緊急事態宣言が再度発令され、M&A取引にも影響が及んだ可能性がある。
中小企業庁は1月27日、中小企業政策審議会基本問題小委員会の「制度設計ワーキンググループ」が取りまとめた中間報告書を公表し、新型コロナ収束後を見据えた日本経済の成長戦略として、中小企業の成長・規模拡大に効果的なM&Aの促進策などを提言した。
ユダヤ教徒は貿易業などの本業を営みつつ、多角化の一環として金融業を早くから営んでいた。ユダヤ教徒の金融業の発展過程とその背景について書いてみたい。キーワードは「宮廷ユダヤ人」だ。そして舞台はイベリア半島(現在のスペインとポルトガル)である。
1985年のプラザ合意を契機に日本の対外直接投資が急増すると、企業レベルでもグローバル・トップをめざす動きが出始めた。その象徴がブリヂストンによるファイアストン買収(88年)、大日本インキ化学工業による米国サンケミカルの買収(89年)である
英国政府は、英国の国家安全保障にリスクをもたらす可能性のある投資に対する政府の審査と介入のための新体制を導入する法案を議会に提出しました。英国での売上げがあるものの英国内に物理的拠点を持たない非英国事業の買収も含まれます。
経済産業省は1月20日、新型コロナウイルスの追加経済対策として創設する「事業再構築補助金」のPRを公開した。中小企業などの業種・業態転換や事業・組織再編を支援する制度で、中小企業から中堅企業に成長する事業者などには最大1億円を補助する。
阿波銀行は1896年6月、阿波商業銀行として創業し、1964年10月に阿波銀行に行名変更した。大きなM&Aはない。では阿波商業銀行がどのような経緯で誕生したのか。この源流を探ると、徳島における傑出した豪商の圧倒的な強さが浮かび上がってくる。
リフィニティブによると、2020年の日本関連M&A公表案件は24.4兆円と、前年から5.3%増加し、1980年の集計開始以来歴代2位の規模となった。また、全体の案件数は4289件に達し、初の4000件突破となった。
株式を取得しようとするとき、その会社の経営に関与したいなら「株式保有割合」に着目する必要があります。今回は「株式保有割合」の意味と株主の権利の関係について、解説します。
2020年12月21日に令和3年度税制改正大綱が閣議決定され、株式対価M&Aを促進するための措置が創設される。これは2019年12月に成立した改正会社法により、組織再編行為に新たに追加された「株式交付」制度に対応したもの。
中小企業経営者が独自にM&Aを行うことも不可能ではありませんが、M&A仲介会社など専門家に依頼すれば、手続きの遂行やリスクマネジメントも総合的に支援してもらえるので、M&A全体としての最適化、効率化が実現できます。
新型コロナの影響拡大が続き、2021年の中小企業M&Aはどう変わるのだろうか。現下の危機的な状況を打破する戦略の一つとして「救済型M&A」の増加が予想される。経営者人生の最後を誇りあるかたちで手仕舞いするうえでも有効な手立てと考えられる。
相続の実態や基本用語について、さらに踏み込んで説明したい。相続税対策をしっかり行うためには、相続に関する実情や用語についてしっかり理解しておく必要がある。
2020年のM&A戦線では「業種」に異変が起きた。件数トップを走り続けていた製造業がその座を明け渡したのだ。M&Aの対象となった業種(買い手、売り手の業種とは関係ない)を集計したところ、サービス業が製造業と入れ替わって首位に立った。
『三ツ矢サイダー』は1881年にウィリアム・ガランという化学者が、現在の兵庫県川西市平野で天然鉱泉水を発見してから2021年で140年を迎える。その後、どのような変遷をたどったのか。商品とメーカー(アサヒ飲料)の観点から振り返ってみる。
M&Aの分野でも「東京一極集中」が際立っている。東京都は2位の大阪府を6倍近く引き離して断トツだ。これに続いて3大都市圏近郊の府県が上位に顔をそろえるが、福岡県、北海道の地方の両雄がそろって上位10にラインクインする。
日本フォームサービスがTOBの対象となったこと及び応募の推奨をプレスリリースしました。同社は粉飾決算が発覚し上場廃止の危機に陥っていました。このような会社がなぜTOBの対象となったのでしょうか?そこには同族経営ならではの事情が見えてきます。
2020年のM&A件数は849件と前年を4件下回った。前年比マイナスは7年ぶりだが、過去10年で最多だった19年とほぼ同水準で、新型コロナの逆風下ながら大健闘した形だ。国境をまたぐ海外案件が大幅に減ったが、国内案件がカバーした。
2020年のTOB(株式公開買い付け)件数は公告(届け出)ベースで前年比14件増の60件となり、2013年(56件)以来7年ぶりの高水準となった。件数の伸びもさることながら、「新型コロナ」下、内容的にも変化に富んだ1年だった。
「買収後ただちにのれんを減損する」という大変珍しいプレスリリースがゼビオ<8281>から2020年12月25日付で公表されました。そこに経済的意義はあるのか、考えてみたいと思います。
2020年12月のM&Aは前年同月と同数の78件となり、過去10年で最多だった2019年に並んだ。取引金額10億円超のM&Aは19件と2月23件、11月21件に続く年間3番目で、ここへきて「コロナ」以前の月間20件前後のペースに戻した形だ。
一般的な経営者はM&Aについてのスキームやノウハウなどは分かりません。そこで、M&Aによる第三者承継を行うためには、M&A仲介会社など外部の専門事業者に依頼し、さまざまなサービスを受けることになります。
相続税対策に悩んでいる経営者は多いだろう。特にM&Aを行い多額の売却資金が入金になった経営者の場合、相続税対策は非常に大きな問題だ。いざ相続税対策といっても相続の実情について知らなければ対策の立てようがない。
伝染病が経済や社会構造を変革した歴史に残る2020年。あらゆる業種・業界が新たな生活様式に合わせる経営の大転換を迫られました。その中でも業績を大きく揺さぶられ、困難にさらされたのが外食業界です。2020年の外食M&Aから業界の未来が見えてきます。
今年(2020年)発売されたM&A関連や事業承継をテーマにした本をすべて紹介します。