海の生態系を破壊すると警鐘が鳴らされている海洋プラスチックごみ。陸地で捨てられ、最終的に海へ流れ込んでしまったペットボトルや包装容器などのプラスチックごみは、毎年800万~1200万トンに達し、2050年には魚よりもプラスチックの量が多くなるとの試算もある。
この海洋プラスチックを回収して再生した樹脂をボールペンのボディーにリサイクルしたのが、パイロットコーポレーション<7846>の「スーパーグリップG オーシャンプラスチック」だ。価格は110円と、至って普通のボールペンだが、日本国内で回収した海洋ゴミをリサイクルした再生樹脂で筆記具を製造するのは初めてという。
一般消費者の間でも話題になったが、強い関心を示したのはSDGsに取り組む企業だった。元々、ボールペンは企業ノベルティーとして利用されることが多く、SDGsへの取り組みを外部にアピールするにはうってつけの商品だったのだ。
旺盛な法人需要で、発売から半年で約50万本を販売するベストセラー文具となった。ノベルティー用に社名やロゴマークなどを印刷しやすい白色ボディーを追加したり(一般向けは青色)、紙パッケージを用意したりするなどの工夫を施したのも拡販に奏功した。
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