10月に今年最多の値上げが押し寄せる「飲料、食品」ビールは4社が一斉値上げ 

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写真はイメージです

2022年8月、9月に2カ月連続で2400品目を超えていた飲料、食品の値上げが、10月には約2.5倍の6500品目を超えることが分かった。帝国データバンク(東京都新宿区)が、上場する主要飲料、食品メーカー105社を対象に実施した価格改定動向調査で明らかになった。

今年1-9月に値上げした企業と、10月以降に値上げする企業を合わせた企業数は82社と全体の8割ほどとなり、前年度(21社)の約4倍に達するという。

ただ11月、12月に値上げを計画している企業は10月の10分の1以下に減少し、値上げラッシュは一段落する見込みだ。それでも同社によると、電気代や燃料費、人件費、原材料などの価格が高止まりしているため「断続的な値上げが来年も続く可能性は残されている」と警鐘を鳴らしている。

1年間で2万品目が値上がり

年間合計の値上げ品目数は2万56(8月末時点)で、1万を超えた5月から、3カ月間で2倍に膨らんだ。値上げ率は平均で14%。

大幅な値上がりが想定された小麦価格を、政府が据え置く方針を固めたことで、ややブレーキがかかったものの食用油、包装資材、容器、 物流費などの値上がりに円安が重なり、多くの飲料や食品に値上げが広がった。

最も値上がり品目が多かったのは加工食品で、8530品目に達した。 値上げ率は平均で16%だった。次いで多かったのが調味料で、品目数は4651。砂糖や食用油、だし製品、焼肉のたれ、マヨネーズ製品など幅広い品目で値上げが見られた。

酒類、飲料 は3814品目で、10月にビール類や清涼飲料水で一斉値上げが予定されている。 乳製品も700品目となり、輸入チーズやプロセスチーズなどの値上げが目立つという。

【2022年の飲料、食品の値上げ品目数の推移】

飲食品値上げ品目数
帝国データバンクのニュースリリースより

ビールだけでない

ビールは10月1日に、アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリーの大手4社がそろって値上げする。大麦やトウモロコシなどの原材料と、原油高に伴う物流コストの上昇が値上げの理由だ。値上げはビールだけでなく、発泡酒、第三のビール、チュウハイ、サワー、ウイスキーなども含まれる。

今年はほろ苦い秋になりそうだ。

ビール値上げ
各社のニュースリリースより

文:M&A Online編集部

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