銀行はどうやってつくるのか。行名変更や合併によって新たに発足した銀行を除き、銀行のつくり方を体現して見せた最も新しい地銀が北九州銀行だ。同行ホームページのプロフィールには「北九州銀行は、山口銀行の九州域内の店舗を引き継ぎ、平成23年10月、新たに営業を開始した、北九州市に本店を置く唯一の地方銀行です。」と簡潔平易に示されている。
ここからわかるのは、2011年10月に山口銀行の九州域内の店舗を引き継いで設立した、ということ。そのつくり方を少し詳しく見ておきたい...
丹後地方の4行が合併して創立した京都銀行。1950年代に京都の中心街に“上洛”し、以後は京都銘柄とも呼ばれる京都発ベンチャー企業の成長を背景に、関西のトップバンクとして“下洛”していった。