ブティックホテルはウエディング企業のホテル事業立ち上げに最適

トランクホテル
T&Gが展開する「トランクホテル」

さて、日本のブティックホテルと聞いて「トランクホテル」の名前が浮かんだ方は、相当なホテル通。博多の「ウィズザスタイル」を思い起こした方は、間違いなくホテルマニアです。トランクは客室数15、ウィズザスタイルは16の小規模ホテル。ブティックホテルと呼ぶにふさわしいオリジナリティを備えており、ロビーやカフェにはMacを膝の上に置いて仕事をする、意識の高い若者が集っています。トランク、ウィズザスタイル、キンプトン東京。この3つに共通するキーワードがあります。それはブライダル企業が運営しているということです。

トランクはテイクアンドギヴ・ニーズ<4331>が運営しています(詳しくはこちら)。ウィズザスタイルはプランドゥシーです。どちらもゲストハウス型の結婚式場を運営しており、プランドゥシーはその先駆けと言われる企業。ブティックホテルにもいち早く注目し、ウィズザスタイルを出店しました。

しかしながら、トランクホテルもウィズザスタイルも、実はウエディングホテルに近い形態です。一般的なシティホテルの収益構造は、宿泊、宴会、レストランがそれぞれ売上の1/3を占めています。ウエディングホテルの場合、1/2~2/3が結婚式の売上です。ゲストハウスは結婚式当日の宿泊がとれません。しかし、ウエディングホテルとすることでカップルと親族の宿泊を確保できます。その分、結婚式の単価を上げられるのです。互助会系企業が好んで出店する形態の一つです。

トランクは2017年5月の開業から2018年3月までで、36億4600万円稼ぎました。筆者の予想では、このうち22億円が結婚式によるものです(詳しくはこちら)。ブライダル企業は人材獲得や少子化のリスクヘッジ、企業ブランドづくりなどの理由によりホテル運営へと進出しますが、結婚式という枠組みからは自由になり切れない部分があります。

しかし、ツカダ・グローバルホールディングは本格的なホテル運営に邁進した数少ない企業でした。その成果が、キンプトン初上陸という名誉に現れています。