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星野さん、そうっすよね、ビジネスホテルとシティホテル買いますよね。旅館なんてやってらんないっすよね。が、よく分かります

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※画像はイメージです
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画像:ニュースイッチ

要点:星野リゾートリート投資法人<3287>が平成28年4月期の決算を発表しました。営業収益は35億5900万円(リートは半年毎の発表です)と、予想を3100万円上回るまずまずの結果に。ちなみに5期は19億2600万円でした。急激に伸びているように見えますが、これはANAクラウンプラザ(シティホテル)取得によるもの。更に予想値を上回ったのは、買収したばかりの旭川グランドホテルの賃料が寄与したからです。星野リゾートは、旅館からビジネスホテル、シティホテルへと軸足を移しています。なぜか。楽して儲かるからです。旅館なんてやってらんねぇっす、という話。

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画像:fuwablog

■そもそも、旅館でリートなんか、よく実現しましたね

星野リゾートの何が凄いか。「ああ、京都にある旅館が外国人に人気なんでしょ?」「軽井沢にある旅館のコンセプトって、今まで日本になかったよね?」「ブレストンコートって、結婚式で人気なんでしょう?」どれも正解ですが、この会社の本質をついてはいません。この会社が常軌を逸している(失礼)のは、旅館という業態で、リートを組成したことです。旅館は客室が少ないので儲かりにくく、客室稼働率の季節変動が激しい上、施設の管理コストが高くつきます。なので、旅館でリートを組成するとは、お父さんに水をかけたらパンダになってしまうくらい、あり得ないことなのでした。

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画像:駿河屋

リート。その仕組を知っている方は、次の■に飛んで下さい。

リートとは不動産が生むキャッシュフローを証券化(流動化)したものです。ちなみに、株は会社(組織)が生むキャッシュフローを証券化したものです。なので、会社を不動産を置き換えれば、分かりやすいですね。

「??」という方は、こう考えると良いです。

都心のマンションの一室を1億円で買って、他人に貸そうと考えていたとします。こんな大金は銀行から借りられません。ですので、10人の仲間を集めて、1000万円ずつ出し合いました。マンションの借り手が見つかり、家賃を月30万円で契約できました。年間360万円です。10人で一人あたり年36万円の収入となります。このマンションの住人は10年間住み続けました。10人で一人総額360万円の収入となりました。

さらに、住人が出て行った後、マンションは地価が高騰して1億5000万円で売れました。10人で割って、一人1500万円入ってきました。結果的に、一人あたり1000万円を不動産(マンション)に投資し、10年で1860万円入ってきたわけです。これを、数百億、数千億規模の不動産に拡大し、小口化して世界中の投資家から資金を集める。そして上場させるのがリートです。

※キャッシュフローを生みづらい旅館に投資する人を集めるのが、どれだけ大変なことかは、容易に想像できます。

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画像:fuwablog

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