銀行のリテール分野の稼ぎ頭は、実は資産運用業務でも住宅ローンではなくカードローンだ。カードローンは住宅ローンなどに比べて圧倒的に属性が悪い人が利用する分、高い利ざやが取れる。
また、資産運用と違って特別の知識は必要ないため、誰でもこの業務はできることから、多くの銀行で再度注目されている。
圧倒的な稼ぎ頭である。カードローンに銀行のリテール分野が舵を切る可能性は非常に高いのではないだろうか。そしておカネのかかる資産運用業務や支店はどんどん廃止していく流れになるだろう。
今回は銀行のリテール部門の先行きについて私なりの見解をまとめた。銀行のリテール部門はかなり収益的に厳しい状況が続いている。ただ多くの従業員を抱える部門でもあることから、なかなか大きなメスを入れることができなかった。
しかし、リモート対応が一般的になった今、今後さらなる改革がある可能性が高いだろう。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、リモート部門の今後について注目していただければ幸いだ。
文:渡辺 智(メガバンクに11年勤務。法人営業・個人営業に従事)
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