メガバンクは今、おカネのかかる支店の縮小に力を入れている。4~5年前から流行っているのが共同店舗だ。共同店舗とは、1つの支店に複数の支店が共同で入っている店舗のことを指す。統合される側の店番号などは残っているが、実態は単なる店舗の統合に過ぎない。実質の店舗の削減にほかならないのだ。
これは多くのメガバンクや地方銀行で行っているが、最近あるメガバンクではさらなる人件費削減に動いているのを皆さんはご存知だろうか。
支店は一定数の人数が必要だが、出張所にすると基準人員が大きく減る。あるメガバンクではこれを利用して支店をなくして、出張所に変えていくようだ。
しかも、出張所なので支店長は必要ない。近隣の大規模な支店を残して、その支店長が出張所の支店長を兼任する。出張時には支店長ではなく副支店長を配置する。これによって、大幅な人件費の削減が可能となる。
そもそも現在はほぼすべての事務を事務センターが行っており、支店で難しい事務が発生することはほぼない。また営業に関しても証券会社などから中途採用した担当者が1人で案件の完結を行っているので、こちらも特に管理職は必要ない。
リテール部門の本部はこちらに気づいて出張所に変更し、管理職の人件費を大幅に減らすようだ。実際、すでにショッピングモールにこの形態の出張所を出す計画が進んでいる。
少ない店舗では、副支店長含めて、5人程度で出張所を回す計画のようだ。これだけ少人数で行うため、このような出張所では簡単な事務手続きしか行えない。そして、もし資産運用や住宅ローンの相談をした場合は、店舗の相談窓口でリモートでの対応になる。
ブロックチェーン調査会社ダップレーダーのモデスタ・マゾイト最高財務責任者(CFO)は、「ブロックチェーンにおける次の大きな分野はゲームだと誰もが考えている」と語る。