一神教と疫病とコーポレートファイナンス Ⅲ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(14)

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エルサレム博物館にある死海文書展示館の外観。第2次世界大戦直後にイスラエル・クムラン洞窟で壷に入った2000年以上前の「トーラー」(旧約聖書)の写本が発見された。その内容は現代に伝わるものとほぼ完全に一致しており、20世紀最大の考古学的発見の一つ(2019年筆者撮影)

メシア信仰~救世主はいつか現れる~

「メシア」とはヘブライ語で救世主のことを指す。「油注がれる者」という意味だ。ユダヤ教では、神との契約(律法)を遵守し、正しく生きていれば、艱難辛苦を極める世界にいつかメシア(救世主)が現れ、世界を完全な平和へと導いてくれると信じる。その時には、律法を守り続けた敬虔なユダヤ教徒だけではなく、善良な他の人々も救われるとされる。 

誤解もしくは曲解されがちだが、ユダヤ教におけるメシア信仰は「ユダヤ人だけが救われる」という信仰ではない。善良なる他の人々も救われるとされる...

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