ユダヤ教は、紀元前およそ540年頃に成立したとされる一神教である。その特徴はいくつかあるが、ここでは特に「律法主義」「メシア信仰」「選民思想」を重視する。順を追って説明したい。
律法主義とは、ユダヤ教の聖典とされる「トーラー」(キリスト教における「旧約聖書」)を、片言隻句(せっく)の変更も許されない神の言葉「成文律法」として守ることを指す。トーラーとは、いわば神とユダヤ教徒との契約を記した「法律書」であり、基本法(本則)に当たる...
コロナ禍に直面している今、水面下ではコロナ新薬の開発をめぐって激しい競争が繰り広げられている。これは、もちろん開発に成功した場合の利権を狙ってのことだ。まさに中世でも同じことが起こった。引き金は伝染病のペスト。ペストの大流行は経済を変えた。
「株式会社」は大航海時代の商業活動から誕生した。しかし、世間で言われる「株式会社がイノベーションを起こした」は間違いで、「イノベーションが株式会社を生んだ」のである。それではイノベーションを起こす「源泉」は何か?物語は大航海時代から始まる。