複合機でファクス機能を動かすプログラムのバグを利用して悪意のあるデータをファクス通信の体裁で送り込んで、複合機・パソコン経由で情報システムに侵入したりアクセス権限を奪ったりできるという。
同じ複合機でもプリンター機能は認証チェック機能を追加して、認証されたユーザーだけが印刷できるというセキュリティー上の「縛り」をかけられる。だが、古い通信規格であるファクスは、常に未承認のまま通信する仕様なのだ。
つまり複合機をファクスのために固定電話回線と接続した時点で、情報セキュリティー上のリスクにさらされる。一昔前の家庭用ファクスのように電話とファクスに特化した機械を利用すれば、ITネットワークへのハッキングを防ぐことは可能だ。しかし、用紙の補充や感熱リボンなどの交換に手間がかかるため、大量のファクスが出力される事業所用としては使い勝手が悪い。
さらにファクスによる連絡は、エラーのリスクも高まる。たとえば職場で管理しているデータをファクスで送ったケースを考えてみよう。受け取った側は手作業で入力することになるが、その際にミスが起こる可能性がある。定型的な情報のやりとりは、データ通信が最も効率がよく、正確だ。
霞が関の官公庁がセキュリティーを理由にファクス全廃に反対しているのは、現在の仕事のやり方を変えたくない官僚の「もっともらしい言い訳」か、もしくは絶望的なまでの「ITリテラシーの欠如」のいずれかということになりそうだ。
文:M&A Online編集部
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