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働き方評論家・常見陽平が選ぶ「会社と社会との向き合い方を伝える本」

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※画像はイメージです

ハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」で好評の「ブックツリー」は、本の専門家たちが私たちの“関心・興味”や“読んでなりたい気分”などに沿って、独自の切り口で自由におすすめの本を紹介する企画です。 そんな数あるブックツリーの中から、ビジネスパーソン向けのものを編集部が厳選! 教養や自己啓発、ビジネスの実践に役立つものをピックアップしてお届けします。

“会社と社会との向き合い方を伝える本”

ブックキュレーター:常見陽平

22歳の私は、会社員になりたくもないのに、就活をし、漠然と社会に出ることを不安に思っていた。大学生活があと何日で終わるのかを、『宇宙戦艦ヤマト』の「地球滅亡まであと○日」のように数えていた日々だった。当時の自分に、会社と社会との向き合い方を伝えたい。卒業式は自由な人生の葬式ではないのだ。

クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方

クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方

クランボルツの「計画的偶発性理論」の日本一わかりやすい解説書。「夢」という魔物との付き合い方がよくわかる。夢は叶えるものではない。叶えられる夢と出会うのだ。就活生が悩む「やりたいこと」幻想を打破する一冊。成功するお笑い芸人の法則など、たとえも秀逸。悩まずに前向きになることができる本。

はじめての社内起業 「考え方・動き方・通し方」実践ノウハウ

はじめての社内起業 「考え方・動き方・通し方」実践ノウハウ

会社を利用する方法がよくわかる一冊。別に自分で一から会社をつくらなくても、社内で起業をするという手だってある。社内起業を長年にわたりサポートし続けてきた著者がノウハウを惜しげもなく公開。すべてのビジネスは不(負)の解消である。普段の営業、企画の仕事に関するヒントも。

失敗の本質 日本軍の組織論的研究

失敗の本質 日本軍の組織論的研究

日本が危機になるたびに読まれる傑作。日本軍はなぜ負けたのかを、感情をいったん手放し、戦略と組織に着目し、検証。組織がおかしくなる瞬間についても理解できる。上司に対する見方も変わることだろう。将来、自分が上司になった時にも、何度でも読み返したい。

豆腐バカ 世界に挑み続けた20年

豆腐バカ 世界に挑み続けた20年

1980年代にアメリカで豆腐を売ろうとした男の物語。リアルなグローバル人材ストーリーだ。逆境を乗り越え、ついには豆腐ブームを巻き起こす。サラリーマンの醍醐味とは、仕事をやらされることであるということを再認識した。試行錯誤、創意工夫を重ねて困難を乗り越えていく姿が実に痛快。


社畜上等! 会社で楽しく生きるには

社畜上等! 会社で楽しく生きるには

22歳のときの自分に向けて書いた本。タイトルは過激だが、会社の楽しみ方を伝える本。会社というものを単に仕事をする場ではなく、コミュニティー、ビジネススクール、ソーシャルネットワークだと捉えなおす。利用する方法さえ理解すれば、会社はパラダイスだ。会社との付き合い方に悩んでいる人にぴったりな、ドロップをなめたときのように前向きになれる本。

ブックキュレーター:常見陽平

働き方評論家、千葉商科大学国際教養学部専任講師。1974年生まれ、北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より現職。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演を行なう。著書に、『僕たちはガンダムのジムである』(日経ビジネス人文庫)、『「就活」と日本社会』(NHKブックス)、『「意識高い系」という病』(ベスト新書)、『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社新書)、『「働き方改革」の不都合な真実』(おおたとしまさとの共著、イースト・プレス)、『社畜上等!』(晶文社)など多数がある。

※本記事はhonto「ブックツリー」より転載

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