「コーポレートガバナンス・コードを『そもそも』から理解する(その2)」
今回は、コーポレートガバナンス・コードの「そもそも」の「その2」です。コードの中身について、お話をすることにします。
但し、同族経営者が会社を私物化してしまう、あるいは意思決定が結果的に間違っていれば、会社が傾いてしまうというリスクはありますが。
企業経営にも攻めと守りのバランスが必要と考えます。攻めは長期にわたる成長を描くこととその実行、守りは、経営者が無茶をし過ぎないようブレーキをかけることで、その中心がコーポレートガバナンスと言えます。
株式会社という制度は、本来所有と経営が分離し、経営は優秀な経営者が行い、株主はそれを監視する、という役割分担が前提となっています。そして株式を上場することで、その過程においてと上場後の市場からのチェックにより、ガバナンスが強化されるのは間違いないと思います。ただそのガバナンスは、長期的な成長を阻害するものであってはならないので、その点考慮が必要です。
上場により短期的な思考に陥りがちなところを、そこは同族会社のような長期的な思考で経営する仕組みが出来れば、会社の持続可能性がより高まるのではないでしょうか?
(文中の意見は筆者個人の私見であることを予めご了承ください。)
文:株式会社ビズサプリ メルマガバックナンバー(vol.013 2015.10.1)より転載
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今回は、コーポレートガバナンス・コードの「そもそも」の「その2」です。コードの中身について、お話をすることにします。