経済分野のライター。企業分析や決算資料分析の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。
コメ兵ホールディングスは2019年末以降、5件のM&Aを実施し、小規模の同業者やオークション事業者、越境ECに強いリサイクルショップを買収した。従来型の実店舗ビジネスのみならず、海外市場やオークション市場を開拓する狙いがある。
カー用品販売大手のオートバックスセブンは2020年以降、エリア再編で3社を売却した一方、12件のM&Aを実施した。新たな収益源として自動車販売事業も強化する計画を立てており、近年のM&Aは事業転換を見据えたものと見られる。
食品スーパーマーケットとドラッグストアはいずれも業界再編が進んでいる。その中で「クスリのアオキホールディングス」は各地の地場食品スーパーを次々に買収している。ドラッグは食品スーパーを買収する背景にどういう狙いがあるのだろうか。
法律相談サイト「弁護士ドットコム」を運営する弁護士ドットコム。近年、AIとリーガルデータを活用して新たなサービスを展開する”リーガルブレイン”構想、さまざまなリーガルプロダクトやサービスをワンストップで提供するLaaS(Legal as a Service)を戦略に、積極的にM&Aを行っている。
ゼンショーは2023年11月、公募増資等により約500億円の資金調達を実施すると発表した。2024年1月5日までに約408億円を調達。全額がM&Aの待機資金とされるが、投資先はどこか。
旧日商岩井のシステム会社をルーツとするユーザー系SIerのインフォコムは、2024年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画で300億円の戦略投資枠を設けている。前中計での資本投資が42億円だったことを踏まえると、かなりの拡大だ。ここにきての投資強化は何を目的としているのだろうか。