極洋は2012年に設立した極洋フィードワンマリン(旧・極洋日配マリン)を2024年3月末に解散する。同社はクロマグロの安定的な供給を継続していくため、完全養殖を目指したが、漁獲規制などにより天然クロマグロの漁獲高が回復傾向にあるため役割は終えたと判断した。
これに伴って貸付金13億6500万円の回収が不能になる恐れが生じたと2024年2月2日に発表した。2024年3月期の業績への影響が見込まれるが「貸倒引当金を計上しており、業績に与える影響は軽微」としている...
旧日商岩井のシステム会社をルーツとするユーザー系SIerのインフォコムは、2024年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画で300億円の戦略投資枠を設けている。前中計での資本投資が42億円だったことを踏まえると、かなりの拡大だ。ここにきての投資強化は何を目的としているのだろうか。
サカタのタネは種苗会社として国内トップに立つ。170カ国・地域に花や野菜の種子を販売し、海外売上高比率は70%を超え、グローバル展開でも抜きん出る。同社躍進の牽引役の一つがM&Aへの積極的な取り組みだ。
血圧計などのヘルスケア商品をはじめ制御機器や電子部品などを手がけるオムロンが8年ぶりに企業買収に踏み切る。2023年10月に医療データサービスのJMDCをTOBで子会社化するのだ。買い付け代金は最大855億円に達する。
ALSOKは国内第2位の警備会社。業界最大手のセコムとは売上高で2倍以上の開きがあるが、事業領域は建物の設備管理・防災、介護に広がり、日本を代表するセキュリティー産業の担い手に成長を遂げた。その原動力の一つが積極的なM&A戦略に他ならない。