極洋は1937年に極洋捕鯨を創立したのが始まりで、翌1938年に捕鯨母船「極洋丸」が南氷洋に初出漁した。1942年には底曳網漁業を始め、1949年に東京証券取引所と大阪証券取引所に株式を上場した。
食品事業や水産事業、物流サービス事業を手がける現在の体制に移行したのは、1963年に米国アラスカ産のスジコの輸入を始め、海外買い付け事業に進出したのがきっかけ。
1970年には冷凍食品の製造を始め、1971年には冷蔵倉庫事業に着手。1973年には冷蔵運搬船を竣工し、冷蔵運搬船事業にも進出した...
旧日商岩井のシステム会社をルーツとするユーザー系SIerのインフォコムは、2024年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画で300億円の戦略投資枠を設けている。前中計での資本投資が42億円だったことを踏まえると、かなりの拡大だ。ここにきての投資強化は何を目的としているのだろうか。
サカタのタネは種苗会社として国内トップに立つ。170カ国・地域に花や野菜の種子を販売し、海外売上高比率は70%を超え、グローバル展開でも抜きん出る。同社躍進の牽引役の一つがM&Aへの積極的な取り組みだ。
血圧計などのヘルスケア商品をはじめ制御機器や電子部品などを手がけるオムロンが8年ぶりに企業買収に踏み切る。2023年10月に医療データサービスのJMDCをTOBで子会社化するのだ。買い付け代金は最大855億円に達する。
ALSOKは国内第2位の警備会社。業界最大手のセコムとは売上高で2倍以上の開きがあるが、事業領域は建物の設備管理・防災、介護に広がり、日本を代表するセキュリティー産業の担い手に成長を遂げた。その原動力の一つが積極的なM&A戦略に他ならない。