1円ライターで、無記名の音楽コラムを書き続けてひねりのある文章を覚え、その後は、ニュースメディアで日々のニュースを配信してバランス感覚を養う、これが、私がWebライター1年目に学んだことです。
世論の空気を読みつつも、書きたいことを書き、そうでありながらも、読まれる文章を納品する、それが本当に難しく、面白く感じました。これが仮に検索上位の10記事をまとめてプラスアルファを書籍からまとめてひっぱってくるだけの仕事だったら、本当につまらなかっただろうと思いますし、そういう仕事はあまり報酬も伸びないのです。
ただ私自身は、これまで読んでいただいてわかるように、文章がうまいわけではありません。頭もよくありませんし、SEOに求められるような、きちんとした型にハマった文章が書けるわけでもないのです。
だから、受託では本当に苦労しました。「文章が下手」といって媒体をクビになったことは何度もありますし、精一杯の文章を納品したつもりでも、「あなたのコラムじゃないんだから」といわれて、やり直しになったこともあります。
それでも、自分の人生を切り開くんだという強い信念を持って仕事にあたっていたところ、いつのまにか、お客さんの方が、読者の方が、私についてきてくれるようになりました。
そして、コラムの枠を持たせてもらえ、自由に書けるようになったのです。
(次回 7/27に続きます)
文:名もなきライター
テレビで見る記者会見などで、司会役を務めているのは広報部門の担当者であることが多い。記者の質問に答えていることもある。広報って一体どんな仕事なのか。安川電機<6506>の広報・IR部を訪ねてみた。