1年目から月商7桁に到達したライターの体験記(5)月7桁を4年キープする秘訣

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月7桁を4年キープする秘訣

Webライターをスタートして、幸運なことに1年目から売上が月7桁になりました。お金のことなんていやらしいとは思います。でも、正直言って、仕事イコールお金なのです。この部分を、会社員の頃は誤解していました。

前回の記事はこちら

やりがいとか、社会貢献とか、自己実現とか。そうした表面的な言葉に惑わされ、仕事の本質を見誤っていたのです。会社員時代と、1円ライターの頃と、月7桁のトップライターになって、何が変わったかといえば中身です。売上が増えたから中身が変わったのではなく、内面が、価値観が変わったからこそ、売上に反映されたのだと私は思っています。

しかし、そうはいっても高い売上の秘訣を精神論で語られても困りますよね。では、月7桁の売上を、今にいたるまで4年間キープしている秘訣をみていきます。

1.ネットワークを張り巡らせる

基本的に、仕事が次の仕事を呼んできてくれます。

私が最初に月7桁になった大手メディアの仕事は、2年ほどで終了してしまいました。メディアそのものがなくなって、ライターは不要になってしまったのです。よって、そうなると私の収入は一気にダウンします。でも、それを見越して、あらゆるところにネットワークを張り巡らし、次の仕事を模索していました。

2.目標像を持つ

この頃は、本当に忙しく、クオリティが二の次になっていたのは否めません。でも、毎日更新されるメディアの仕事で、大きな学びを得ました。それが、何を書いたらネットでウケて、何を書いたら表現が強すぎて反感を買うのか、感覚でわかるようになったからです。

私のイメージでは、フリーライターは最終的にオピニオンを書いたり、コラムニストになったりして、自分の言いたいこと、日常生活を書いて暮らす、という目標像を持っているような気がします。

たとえば、Yahoo!ニュース個人であったり、BLOGOSであったりと、オピニオンメディアに掲載され、自分が見た社会を書いていく、というのがゴールのような。私は少なくとも、ぼんやりとそんなイメージを持っていました。

3.自覚的になり言語化する

一方、当時の私は、書いたニュース記事が“まとめサイト“と呼ばれるサイト群に掲載されることが楽しみでした。あれやこれやワイワイと、自分が見ているサイトに自分が書いた記事が掲載され、有償無償のコメントがおもしろおかしく書き込まれる、それがとても楽しく、毎日のやりがいだったのです。

ここまで書くと書きすぎ、ここまでなら表現の自由の範疇。そんなギリギリのボーダーラインを学べたのが、本当に大きかったのです。これは大きな経験になったと思っています。別にニュース書きにならなくとも良いとは思いますが、日々の仕事から何を学んでいるか、自覚的なって言語化することはとても大切だと思っています。

Webライター1年目に学んだこと

1円ライターで、無記名の音楽コラムを書き続けてひねりのある文章を覚え、その後は、ニュースメディアで日々のニュースを配信してバランス感覚を養う、これが、私がWebライター1年目に学んだことです。

世論の空気を読みつつも、書きたいことを書き、そうでありながらも、読まれる文章を納品する、それが本当に難しく、面白く感じました。これが仮に検索上位の10記事をまとめてプラスアルファを書籍からまとめてひっぱってくるだけの仕事だったら、本当につまらなかっただろうと思いますし、そういう仕事はあまり報酬も伸びないのです。

ただ私自身は、これまで読んでいただいてわかるように、文章がうまいわけではありません。頭もよくありませんし、SEOに求められるような、きちんとした型にハマった文章が書けるわけでもないのです。

だから、受託では本当に苦労しました。「文章が下手」といって媒体をクビになったことは何度もありますし、精一杯の文章を納品したつもりでも、「あなたのコラムじゃないんだから」といわれて、やり直しになったこともあります。

それでも、自分の人生を切り開くんだという強い信念を持って仕事にあたっていたところ、いつのまにか、お客さんの方が、読者の方が、私についてきてくれるようになりました。

そして、コラムの枠を持たせてもらえ、自由に書けるようになったのです。

(次回 7/27に続きます)

文:名もなきライター