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建材メーカーの征矢野建材が民事再生 負債総額65億円

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征矢野建材(株)(松本市)は8月9日、長野地裁松本支部に民事再生法の適用を申請し同日、保全処分および監督命令を受けた。申請代理人は大宮立弁護士ほか3名(レックス法律事務所、東京都千代田区麹町4-3-29)。

 負債総額は65億6581万円(2023年2月期決算時点)。

 松本市にプレカット工場、塩尻市に木材加工工場を有し、長野県内の工務店やハウスメーカーを中心に建築資材を供給、県内では相応の知名度を誇っている。また、森林バイオマス資源活用事業「信州F・POWERプロジェクト」に取り組み、2023年2月期には売上高49億5077万円をあげていた。しかし、バイオマス資源活用事業の計画の見通しの甘さに加え、ウッドショックの影響などから、多額の債務超過が続いていた。さらに、木質チップの供給不足に起因して、多額の補償金債務が発生。資金繰りが限界に達し、今回の措置となった。

 8月9日付で、綿半ホールディングス(株)(東京都新宿区)とスポンサー契約を締結している。なお、従前通り、営業は継続している。

※征矢野建材(株)(TSR企業コード:420028161、法人番号:4100001013425、松本市笹賀7116-1、設立1977(昭和52)年9月、資本金2500万円)
※綿半ホールディングス(株)(TSR企業コード:420002960、法人番号:4100001022855、東京都新宿区、登記上:長野県飯田市、東証プライム)                                                                                                                

東京商工リサーチ「TSR速報」より

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