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Transaction(取引)の語源は?|金融・経済の英単語

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Transaction(取引)

transaction トランザクション」は素人目にもわかりやすい語形をしているのではないでしょうか。 trans-(だいたい英語のoverの感じ)と action(行い、行為)が接合した語で、広い意味での「取引、売買」です。もととなる語は、transact (処理する)です。

語幹の action は、ラテン語の動詞 agere(為す)の名詞形 actio が語源となります。

この agere の現在分詞が英語の「agent(エージェント、代理人)」となり、名詞形が「agency (代理店)」です。フランス語では警官を agent と言います(もちろん代理人の意味もあります)。

action の動詞は act です。「行動する」という意味ですね。ここからおびただしい数の語が生まれました。まず「~する人」は、actor (俳優)と actress(女優)、形容詞は3つあって、actual(現実の)と active(活動的な)と acting(代理の、演出用の)です。副詞形は、actually(実際に)、actively(活動的に)です。形容詞の名詞形 activity(活動)もとても重要な言葉ですね。

「反復、強調」の接頭辞 re- がついた react (反動する)は、「reaction(リアクション、反動、反応)」というおなじみの名詞をつくります。形容詞は reactionary (反動的な)です。科学の分野で reactor は「原子炉」の意味です。

接頭辞 trans-は多くの語を作りますが、ここでは日本語化している若干の語彙を紹介するにとどめます。

transcription トランスクリプション(転写、コピー)」、「transfer トランスファー(振替)」「transformer トランスフォーマー(変圧器)」、「translator トランスレーター(翻訳家)」、「transmission トランスミッション(伝導装置)」・・・まだありますね。「トランジスタ」は、transfer と resister を縮めた造語です。

飛行機に乗ると「トランジット(transit)の方は~」と言われますよね。これは「乗り換え」の意味です。

文:猪浦道夫・天宮徹也(共同執筆)/編集:M&A online編集部

猪浦 道夫 (いのうら・みちお)

ポリグロット外国語研究所代表。翻訳家。東京外語大学卒。イタリア政府国費留学生を経て同大学院修了。野村證券、旧日本興業銀行、ブリヂストン、キヤノン等において研修講師を務める。現在は、一般向けの「再チャレンジ英語セミナー」「9か国語の超速習セミナー」など多数のセミナーも主催。またブレークスルー大学、DHC主催の語学セミナー講師、DHC翻訳者新人コンテストの審査委員長を務めた。

著書: 語学界のバイブル的ベスト&ロングセラー『語学で身を立てる』(集英社新書)他、『英語冠詞大講座』(DHC)、『英語語彙大講座』(DHC)、『日本人のための再チャレンジ英語全6巻』(ポリグロット外国語研究所出版会)など。

ポリグロット外国語研究所のホームページはこちら
http://www.polyglot.jp/


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