menu
Social media

ビジネス

投資銀行業務の「現場で求められる語学力」(下)実務で通用する英語力を身につけるには

Cover 53057971 69a9 420e bd85 9355ac266c47

投資銀行業務の「現場で求められる語学力」(下)実務で通用する英語力を身につけるには

11カ国語の翻訳家として活躍され、数々の上場企業の語学研修講師としても知られる、ポリグロット外国語研究所代表の猪浦道夫先生と投資銀行勤務経験のある尾藤玲央氏(仮名)との対談です。

前回のお話では、TOEIC偏重教育が日本の語学力低下を招いているという興味深い提言でした。後編は、実際に現場で使える語学力を身につけるにはどうしたらよいのか、聞いてみます。

前回の記事はこちら

絶対誤訳をしないという緊張感と常なる勉強が必要

――猪浦先生は、金融機関の社員を対象とした企業研修も行っていらっしゃいますが、教鞭をとる立場から、現場の英語力をどう思われますか。

猪浦氏:1993年頃から15年間ほど、野村證券の第2外国語を任されていました。そのほか当時の興銀や長銀、外資系金融機関、ブリヂストン、ソニー、NECなどで研修を担当しました。キヤノンでは英語のマニュアル作成などを担当している部署に対し、翻訳力アップのための研修を行いました。

専門部署でやりたい人は、とにかく絶対誤訳しないという緊張感と常なる勉強が必要です。今は世界中、ロジックに解釈する学習がなおざりにされ、フィーリング英語がまかりとおる風潮にあります。これは、英語自体がフィーリングになりやすい言語だからです。

他の言語なら、ドイツ語であれば格変化や、フランス語の動詞変化のように、これが動詞でこれが名詞と分かりやすい。反面、英語の場合、たとえばhandsというようにぱっと見名詞だか動詞だかわからないので、文構造を慎重に見極める必要があります。つまり、平たく言うと英語は誤訳が起こりやすい言語なのです。最近は下手をするとgoogle翻訳の方がましということさえある程、英語の翻訳者のレベルも低下しています。

私の場合は、渉外弁護士事務所を経由してオフショア、特許、海外ビジネス関係の翻訳を多く引き受けていたので、門前の小僧何とやらで、自然と金融英語の翻訳に慣れました。

英会話は結局、高速の口頭作文にすぎません

――実務で通用する語学力を身につけるにはどうしたらよいですか?

猪浦氏:(語学力のアドバンテージとして)英文の契約書を書けるかどうかは大きい。相当の勉強が必要です。それくらい契約書は大変です。言葉を換えれば、英文をきちんと書ける人は誤訳しません。自分で書ける文章を読み間違うことはないからです。

外資系企業・金融

NEXT STORY

猪浦道夫の金融・経済英語クイズ【ビジネス、金融文献でよく見かける熟語】

猪浦道夫の金融・経済英語クイズ【ビジネス、金融文献でよく見かける熟語】

金融・経済英語クイズ。今回のお題は「ビジネス、金融文献でよく見かける熟語」です。意味はどれぐらいわかりますか。


注目の記事

Thumb 360806d3 5891 4010 8d81 e5ebbe1c4544

【ビジョナリーHD】「視界不良」のメガネスーパーが復活した理由

経営危機のどん底からよみがえった「メガネスーパー」。2017年に持株会社制へ移行し、「ビジョナリーホールディングス」として新たな歴史を刻み始めている。投資ファンドによる再建を果たした同社は、M&Aで新分野を開拓し、次なる飛躍を果たそうとしている

Thumb ec47f788 1259 4d83 bdd8 8407d10e0e92
Thumb 5535fbd2 d91a 4fbd a0be 6bc68475be6d
Thumb fc3e0390 342b 4215 a82c 567609f5a344