
戦後間もない1946年、長野県の上伊那(現箕輪町)に生まれた龍水社。正式名称は「上伊那蚕糸販売工業利用農業協同組合連合会龍水社」。養蚕・製糸に携わってきた農業組合である。
設立したのは当時、社会思想家として活躍し、「生協の創始者」として知られる賀川豊彦。賀川は全国の農村から工業を興すという計画を持っていた。伊那地方をはじめ山村では時計工業、精密工業を興そうという計画を持っていたようだ。
その計画に基づいて、「農村時計技術講習所」を、まず埼玉県に設立する。講習所で教育がスタートしたのは1946年秋のこと...