相互銀行が普通銀行に転換する、いわゆる“第二地銀制度”が1989年2月にスタートして以降、吸収合併や経営破綻によりいくつかの府県で第二地銀が消滅している。石川県もその一つだ。
かつて石川県には第二地銀として加州相互銀行から組織変更した石川銀行があった。だが、2001年に経営破綻。解散したのは2003年5月で、清算が結了したのは2014年5月のことだった。破綻から消滅までの間、石川銀行の営業は周辺の地銀や信金に譲渡された。金沢信用金庫もその受け皿銀行の一つだった...
1989年、山陽相互銀行の普通銀行転換時に改称したトマト銀行。当時、その行名は大きな話題を呼んだが、改称から30余年、地銀再編の波をどのように乗り越えるのか。