香川県の第二地銀、香川銀行は1943(昭和18)年2月、県内の旭無尽、香川第一無尽、讃岐無尽、七宝無尽、丸亀無尽の5無尽が新立合併し、香川無尽として誕生した。 その後1951年6月に施行された相互銀行法により、同年10月、香川相互銀行に。そして1989年2月に、相互銀行法の廃止に伴い香川銀行となった。ちなみに同年は金融制度改革が進む過程で、相互銀行法は1992年6月の法改正(いわゆる金融制度改革法)により廃止となった。
相互銀行が普通銀行に転換する、いわゆる“第二地銀制度”が1989年2月にスタートして以降、吸収合併や経営破綻によりいくつかの府県で第二地銀が消滅している。石川県もその一つだ。
徳島市に本店を置く徳島大正銀行は、2020(令和2)年1月に設立した。その名のとおり徳島市内に本店を置いていた徳島銀行と、瀬戸内海・大阪湾を隔てた大阪市内に本店を置いていた大正銀行という2つの第二地銀が合併して誕生した。
富山県の地銀としては、圧倒的な力を持つ北陸銀行がある。そして、その大手地銀に次いで2つの地銀・第二地銀がある。富山銀行と富山第一銀行だ。両行の歴史を対比するように見ていく。
東京スター銀行はもともと、1999年に経営破綻した第二地銀の東京相和銀行の営業を譲り受けて誕生した。営業を始めたのは2年後の2001年6月のことで、第二地銀協会の加盟資格を活かして成長した稀有な銀行ともいえる。
第二地銀のない埼玉県において、県内企業・県民にとって重要な役割を果たすのが信用金庫である。県内にはいくつかの信用金庫があるが、中でも埼玉縣信用金庫は店舗数や営業エリアなどの規模感において他の県内信金の追随を許さない。
神奈川県の第二地銀である神奈川銀行は、従業員350人ほどで30店強の店舗網を持っている。だが、県外に支店はない。その意味では、完全な地域密着の金融機関の1つである。
相互銀行時代からの積極果敢な営業が裏目に出たとされる鳥取県のふそう銀行。最終的に島根県に本店を置く大手地銀、山陰合同銀行に吸収合併され、鳥取県に第二地銀はなくなった。
第二地方銀行協会会長職の常連銀行の1つで、千葉県の第二地銀、京葉銀行のこれまでの歩みを見ていく。
岡山県のトマト銀行といい、中国・山陽地方にはちょっと変わった行名の銀行があり、「もみじ銀行」もその一つと言える。広島県・厳島の名産品「もみじ饅頭」からきた行名と思いきや、それだけではなく、「もっと みじかに!! じもと(地元)の銀行」という同行のスローガンに「もみじ」の意味が込められている。