地方金融史の中に、高知銀行は2つ存在する。1つは1897(明治30)年から1923(大正12)年まで存立し、現在は高知県のトップバンクである四国銀行<8387>となった高知銀行である。もう1つは1989(平成元)年に普通銀行への転換によって高知相互銀行から改称した高知銀行<8416>だ。
前者については四国銀行として触れたので、後者の高知銀行について見ていく。
高知県内はもちろん四国地方において四国銀行のシェアはダントツだが、県内では高知銀行を四国銀行に次いでメインバンクと位置づける企業も多いようだ...