ふくおかFGの一員となった親和銀行と十八銀行。冒頭に示したように、両行は2020年には合併を控えているが、その動向・手法にはさまざま意見がある。
まず、厳しさが増す地銀業界と地銀経営において、持株会社化のなかで規模の論理で生き残りの道を探っていくことは、大きな選択肢の1つではあるだろう。その進路に舵を切った以上、“新しい護送船団方式” の再来といわれようとも、突き進むという決断は重要である...
山形銀行は第八十一国立銀行が源流で、その営業終了の際に両羽銀行が業務を継承し、両羽銀行は1965年に山形銀行と改称した。明治後期から昭和の中期までの両羽銀行時代は、まさにM&Aラッシュの時代だった。その躍進の背景には、同族経営があった。
“ご当地銀行”の合従連衡史の3回目は、青森。青森にはみちのく銀行と青森銀行の2つの有力地銀があるが、行員数、支店数などで、ほぼ互角の両銀行の歴史をたどっていくと、県内の主要都市である青森市と弘前市の“せめぎ合い”の歴史が感じられる。