夏本番!アイス関連銘柄の決算書分析

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井村屋グループは「あずきバー」並みの手堅い業績

井村屋の売上のうち「冷菓」の占める割合は31.8%(17年3月期)に及ぶ。冷菓カテゴリーの中でも、とりわけ看板商品となっているのが和風アイスの「あずきバー」だ。16年4月1日出荷分から価格を約10%値上げしたものの、17年3月期の売上本数は前期比103.2%と好調な売れ行きとなった。

井村屋HP あずきバー シリーズ

やはり、売上に対する利益率が低い業種であるため、経常利益率と当期利益率をピックアップしてグラフ化してみる。これらのグラフからわかるように、近年、順調に売上を伸ばし、それに伴い利益も着実に確保している。17年3月期に至っては売上高、利益額とも過去最高となる好調ぶりだ。

主力の「あずきバー」が利益率の向上に貢献したことも大きいが、きなこを使った和風アイスである「やわもちアイス」シリーズの売上が、新商品「やわもちアイスわらびもち」の健闘もあり、前期比57.2%増と大幅に伸びたことも決め手となった。

井村屋HP やわもちアイス

また、冷菓以外にも、あんまんなどの加温カテゴリー、ようかんなどの菓子カテゴリー、スイーツや調味料といった事業分野でも全般的に売上増を達成している。

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