この件をうけて、アメリカ食品大手のモンデリーズ・インターナショナルの株価は下落しました。クラフト・ハインツの次の買収企業はモンデリーズがターゲットになると予想されていたからです。
モンデリーズの1年チャートです。
クラフト・ハインツはバフェットの投資会社バークシャーとブラジルの3Gキャピタルという投資パートナーの提案でクラフトとハインツが合併して誕生しました。
トマトケチャップで有名な『ハインツ』、チーズの『クラフト』、さらにはクラッカーやハムやソーセージなどの製品があります。
一方ユニリーバはヘアケアの『ラックス』、『ダヴ』、洗剤の『ジフ』や『ドメスト』が有名ですが、食品では『クノール』、『リプトン』があります。2016年にはスタートアップ企業の『ダラー・シェイブ・クラブ』を10億ドルで買収しています。
さて、今回のクラフト・ハインツのユニリーバへの買収提案。これは予想外でした。
3Gキャピタルが次なる獲物を狙っているのは知られていましたし、今回の買収案件も3Gが噛んでいると思われます。
クラフト・ハインツは食品大手なので買収するなら同業であると思っていました。大方の予想も買収ターゲットはモンデリーズかゼネラル・ミルズ、またはケロッグやキャンベル・スープあたりが有力と言われていました。
しかし3Gが狙ったのはユニリーバでした。
ユニリーバの食品といえば、クノールや紅茶のリプトン、あとはアイスクリームなどになります。ユニリーバは食品というよりは日用品が主力なので、今回の買収提案はどうもわかりません。
適切な例えではないかもしれませんが、クラフト・ハインツは数十年前のタバコ業界大手アルトリアのような企業を目指すのでしょうか。
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