ずぼら!? な夫が妻にいわれた一言

防犯の分野でのIoT製品にニーズを感じた

自社ブランド製品のきっかけは、ひょんなことから訪れた。

「妻から『外出するときは、ちゃんと窓の鍵を締めてよ!』と怒られたことがありまして(笑)、以来、防犯を気にするようになったんです」

窓の鍵の締め忘れを指摘される、よくある夫婦の1コマだが、そこに自社ブランド製品のヒントがあった。

「防犯は単身者、特に女性は気にする人が多いけど、本来、好んでやっていることではありません。そこに事業の芽、ニーズがあると感じた。いわば自分の原体験をきっかけとして市場を知ることにつながり、そこにビジネスチャンスがあると感じたということです」

さまざまな防犯技術や防犯設備、またセキュリティー会社の事業展開などを調べてみると、いずれもそれなりの設備や人員の投資が必要であることがわかった。防犯設備は設置工事もあり、ユーザーの費用負担も小さくはない。ところが、実際には防犯が気になっていても特段の対応をしていない人も多い。

もっと手軽に対応できる製品をつくり、市場に浸透させることはできないか。そう考えて生まれた製品が『leafee(リーフィー)』というネットにつながった防犯製品だ。

スピーカー・ブザーつきスマートホームハブ『leafee hub』

スマートフォンに搭載するアプリとセンサーにより、戸締まりのチェックや不在時のドア・窓の開閉通知などの防犯を行う。センサーは工事が不要であるため、誰でも手軽に使える。外出後の戸締まりの不安、空き巣、ストーカー被害などの不安を解消するホームセキュリティーの役割を果たす。

ただし、自社ブランド製品をつくるといっても、一定の開発費など元手が必要だ。そこで業天氏は同様に起業している友人・知人に資金調達先を紹介してもらうなどの交渉も進めた。

「もともと資金調達は得意の分野とはいえないので、まさしく実地で勉強する、そんな感じでした」