2024年、小売ではドラッグストア業界で大きな動きが出た。イオン子会社でドラッグストアの最大手ウエルシアホールディングスと業界2位のツルハホールディングスが経営統合に向けた協議を開始したからだ。
そのきっかけを生んだのが物言う株主として知られる香港ファンドのオアシス・マネジメント。オアシスはツルハの収益性を課題に挙げ、キャンペーンを展開していた。競合がひしめく中、これから先の日本の人口減少を背景に一店舗あたりの収益低下が避けられず、将来的にドラッグストア業界は大手数社に収れんしていくと主張...