「若者ゴルファー」は定着するか。PGMの8月、売上高前年同月比が今年最高に

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写真はイメージです

全国で145カ所のゴルフ場を運営するパシフィックゴルフマネージメント(PGM、東京都台東区)の2022年8月の既存コースの売上高の前年同月比が114.4%となり、1月に記録した111.5%を上回り、年初来最も高い伸びとなった。

来場者数は110.2%で、1月の110.3%を0.1ポイント下回ったものの、ほぼ今年最高の伸びを示した。

コロナ禍の中、若者を中心に新規のゴルファーが増えており、2月に売上高、来場者数ともに前年実績割れとなったほかは、すべて前年実績を上回っており、1月、6月、8月については売上高が2ケタの伸びを記録した。

若者ゴルファーは、このまま定着するだろうか。

顧客単価は全月で前年越えに

PGM全コースについても既存コースと同様の傾向で、8月の売上高の前年同月比は115.0%となり、それまでのトップであった1月の113.4%を1.6ポイント上回った。来場者数も8月は110.8%となり、1月の111.2%を0.4ポイント下回ったものの、2ケタの伸びを達成した。

顧客単価については、既存コース、全コースともすべての月で前年実績を上回っており、伸び率は1-7%で、平均では5%ほどとなった。

近づくコロナ前の日常 若者の行動は

こうした好調さを維持するための対応は活発だ。PGMは2022年3月までに、全コースにカートナビを導入した。カートからグリーンやハザードまでの距離のほか、コースの高低差、グリーンの傾斜などの情報やコースの攻略アドバイスを表示することができるため、初心者ゴルファーの支持は高そうだ。

全国で170コースを運営するアコーディア・ゴルフ(東京都品川区)グループは、若い初心者に、ゴルフを続けてもらうために、土日でも低価格でプレーできるスループレーやハーフプレーなどのプランを用意しているのをはじめ、女性ゴルファーが使用しやすいように、風呂やトイレ、レディスティーの改修などにも取り組んでいる。

このほか大手スポーツ用品販売店のアルペン<3028>が、初心者専用のゴルフ用品売り場を展開しているほか、低価格ファッション衣料を手がける、しまむら<8227>が、ゴルフウエアの販売に乗り出すなど、関連の業界でも新規ゴルファーの取り込みに力を入れている。

2022年9月16日には医師が必要と認めれば、米国の大手製薬会社メルク(ニュージャージー州)が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬モルヌピラビルを、誰でも服用できるようになった。

コロナ前の日常が徐々に近づいているわけで、これに伴って若者の行動も徐々にコロナ前に戻ることも考えられる。各社が取り組んでいる若者ゴルファー定着のための施策は功を奏するだろうか。

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文:M&A Online編集部

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