西日本シティ銀行の前身は、福岡シティ銀行と西日本銀行である。この合併には、当時の金融界全体に影響を与えた不良債権問題があった。いわば、九州北部において不良債権の処理に頭を抱えていた2つの銀行が、互いの資本力強化を図る目的で合併し、同時に福岡シティ銀行側が公的資金の導入も受けて問題の解決をめざしたといえる。
福岡シティ銀行は冒頭の表に示すとおり、福岡相互銀行時代に福岡県第一信用組合、小郡信用組合、筑後信用組合(いずれも福岡県)と合併した...
南北に延々と長い新潟県のトップバンクは第四銀行。明治期の第四国立銀行の流れを組む“ナンバーバンク”で、創立時の行名を残す最古の銀行として、その歴史、営業エリア、預金量や貸出金残高などを総合的に見ても、地銀の代表格といえる金融機関である。
“ご当地銀行”の合従連衡史の7回目は秋田県。秋田では、2つの地方銀行がしのぎを削っている。明治期に設立された国立銀行の流れをくむ秋田銀行と、同じく明治期に秋田・横手地方に設立された私立銀行である増田銀行の流れをくむ北都銀行である。