銀行は斜陽産業といわれて久しいが、今も20代後半で1000万円を超える人気の職種だ。メガバンクに就職したいと思っている方も多いのではないだろうか? そこで気になるのはメガバンクに入るために必要な学歴。一体どのくらいの学歴があれば、メガバンクに入れるのだろうか。
今回は、職種別のメガバンクに入るための必要な学歴についてまとめてみた。参考にしてほしい。
銀行のエリートとされる法人営業部に配属されるためには、総合職で採用される必要がある。
総合職の学歴ははっきりいってかなり高い。旧帝大(北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学、九州大学)もしくは早稲田大学、慶応大学の学歴は最低限必要だろう。
もちろん、特殊なスキルやクオンツ(高度な金融工学に基づく専門的分野)などの勉強を大学院でしている人は別だが、一般的な文系就職の場合、上記の学歴が必要最低限になる。
メガバンクの多くは採用を絞っていることもあり、法人営業部に配属される総合職に採用されるためには、かなり高い学歴が必要とされるのだ。
総合職の中には、個人顧客を相手にするリテールコースといったものがある。リテールコースの場合、法人営業部に配属される総合職と違って、ほとんど学歴は関係ない。
早大、慶大の出身者でリテールコースに行く人はほとんどいない。ボリュームゾーンはマーチ(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)になる。もちろん、マーチ以下の大学でも全く問題なくリテールコースであれば採用されるのだ。
俗にいわれるFラン大学でもリテールコースであれば採用されることもあるので、もし学歴に自信がない場合は、リテールコースを選択するのが良いだろう。
ただし、リテールコースの場合、年収が1000万円に乗るのは30代後半になるケースもあるので注意してほしい。また個人顧客を相手にするためストレスが非常に高く、適性もあるので注意して選択するようにしたい。
もし、あなたがメガバンクの役員に将来なりたい場合は、旧帝大レベルの国公立大学に進学する必要があるだろう。旧帝大もしくは一橋大学程度の学歴が必要になる。
早大や慶大でも役員になれる可能性はあるが、かなり厳しいのが現実だ。メガバンクの役員になりたいのであれば、東大などの旧帝大に進学を目指すのが良いだろう。年収は1億円を超える場合もあるので、ある程度夢もある職種だ。
今回は、メガバンクに就職するために必要な学歴について説明した。以前ほど学歴は社会全体としては、重視されない傾向にあるが、メガバンクに関しては特に総合職は学歴がかなり重視されるのが現実だ。旧帝大程度の学歴を目指すのをおすすめする。
文:渡辺 智(メガバンクに11年勤務。法人営業・個人営業に従事)
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