紀伊国屋という名称で開業した林源十郎商店は1715年には大坂屋に改称する。林源十郎商店と改称したのは1892年(株式会社化は1950年)。幕末から明治にかけて倉敷の林家の代々当主は貧しい人々を救済しながら倉敷の街を育てる原動力となっていたが、11代当主の林源十郎は、キリスト教会の支援などにも尽くしたという...
1970年代まで、岩手・花巻と西郊の花巻温泉郷を結ぶ花巻電鉄は多くの行楽客を乗せて走っていた。花巻温泉郷を「東北の一大リゾート地に!」と目論んだのは、当時の岩手経済界のドン・金田一国士。金田一の見た鉄道とリゾートの夢は果たして実現したのか。
岩の原葡萄園は「日本のワインぶどうの父」と呼ばれた井上善兵衛が郷土の越後高田(現新潟県上越市)に創業した葡萄園。そのぶどう園が国産ワイン発祥の地のようにいわれたりもするが、甲州ワインの先達、各ワイン会社の系譜も入り乱れ、その話は複雑だ。