民間ベースの学生ビジコンとして“最高峰”とされるのが「キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)」だ。CVGは大学、大学院、短大、高専、専門学校の学生が対象とする。日刊工業新聞社が事務局を務め、北海道から九州まで全国8地区で開催している。CVGは大阪地区が始まりで、今年で20回の節目を迎える。他地区も15回以上を数える。
CVGは現在、各地区で応募受付中で、書類審査やプレゼンテーション審査を経て12月中に入賞者を決めるスケジュール。各地区大会の上位入賞の13~15組が出場する全国大会は2019年2月に都内で開かれ、大賞として経済産業大臣賞、文部科学大臣賞が贈られる。
CVGの中でも激戦地は第15回となる東京大会。数次の書類審査の後、11月5日にセミファイナル、同25日にファイナル(最終審査、10組)が予定される。昨年は応募162件・52校の中から、筑波大学のチームがグランプリ賞金100万円を獲得した。CVG東京の出場者にはその後、株式上場を果たした“先輩”もいる。
ベンチャー支援の旗振り役の経済産業省が2012年に始めた学生ビジコン「ユニバーシティベンチャーグランプリ(UVGP)」は、2017年にCVG全国大会に統合される形で姿を消した。
文:M&A Online編集部