数あるM&A専門書の中から、新刊を中心にM&A編集部がおすすめの1冊をピックアップ。選書の参考にしてみては。

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 『事業引継に困らないバトンタッチノート』WT税理士法人編著 ぎょうせい刊

事業承継についてそろそろ考えようと思っていたけど何から考えればいいのかわからない」「何から始めたらいいのか悩んで取り掛かれなかった」という経営者向けに書かれたのが本書。 

事業承継のすべてがわかる専門書ではない」と前書きにあるように、10年後の事業承継を見据えて準備から実際の手続きや対策、事業承継に必要な行動などをわかりやすく説明し、企業の実態や将来の計画などを直接、記入できるようにした本ではなく正にノート。 

事業引継に困らないバトンタッチノート

目次のすぐ後に、まずは会社のプロフィール書き込むスペースがあり、その後事業承継のチェックシート、自社の強みや弱みを明確にする経営見える化磨き上げシート、将来の株主構成予想図、事業計画書作成シート、次の後継者に伝えたいことをまとめるバトンタッチ(引継ぎ)ノートなど、随所にひな形が用意されている。また何度でも書き直しができるように、ひな形をダウンロードすることもできる。 

構成は事業承継全般についての説明、経営権の分散防止、税金対策、退職金、M&Aなどに関する対策の進め方、事業承継計画などを作り上げる実践編の3部構成となっている。こうした全体の構成や事業承継の流れを、口頭で解説した動画も用意されている。 

筆者は女性だけの税理士法人で、相続、事業承継に詳しいWT税理士法人の4人の税理士。彼女らは「同ノートには最低限考えるべきことや、すべきことが書かれているが、これだけでは事業承継を実行できない」としたうえで、税理士、弁護士、公認会計士、中小企業診断士、支援機関などに相談するようにとのアドバイスで締めくくっている。(2019年8月発売)

文:M&A Online編集部