「事業再構築 クロスSWOT分析で創り出す戦略立案&事業計画作成マニュアル」|編集部おすすめの1冊
「事業再構築補助金制度」に必要な事業計画書を作成するのに活用できるクロスSWOT分析について解説したのが本書。説得力のある計画書の書き方を実例を交えて紹介している。
数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A Online編集部がおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識として役立つ本を紹介する。
「カラ売り屋vs仮想通貨」黒木亮著、角川書店刊
「ウォール街の株式空売りファンドと日本の新興仮想通貨取引所との血で血を洗うバトル!」タイトルからはそんなストーリーが思い浮かぶ。しかし、実際の内容は北朝鮮サイバー特殊部隊のハッキングと、それによる仮想通貨取引所「コインドリーム社」の経営破綻で親会社の証券会社「日本橋証券」株が暴落。最終的に米空売りファンド「パンゲア&カンパニー」が利益を上げるという話だ。

「実は北朝鮮のサイバー特殊部隊と米空売りファンドが裏では結託していて…」という荒唐無稽な筋立てではなく、「経済小説」として楽しめる1冊。空売りファンドのメンバーは小説上の登場人物ではあるが、ストーリーに絡むと言うよりは「解説役」の役回りだ。
仮想通貨取引所のハッキング事件といえば、2014年2月の「マウントゴックス事件」が有名だが、実際に何が起こったのかは分かりにくい。本書は同事件のような仮想通貨取引所のハッキング事件が、どのように発生するのか、予防策は何か?その予防策が使われない理由は何か?など、モヤモヤした疑問に答えてくれる。
さらにはビットコイン以外にもイーサリアムやモネロ(Monero)、ネム(NEM)といった新しい仮想通貨が続々と登場する理由についても解説。「仮想通貨のIPO(新規上場)」と言われるICOや、「いくらでもコピーできるデジタル資産を、ブロックチェーン技術を使って、作者や所有者の情報や取引履歴を管理して、唯一無二のものにしよう」とするNFTなど、最新の仮想資産についても理解できる内容だ。
作中で空売りファンドの仮想通貨に対する評価は「カジノのチップみたい(無価値)なもの」で「カジノが開いている限り、買われ続ける」と散々だが、著者の思いもそうなのだろう。巻末に主要参考文献と金融・経済・法律用語集もあり、専門外の読者にも読みやすい工夫がしてある。小説を楽しみながら、仮想通貨の勉強にもなるという「1冊で2度おいしい」本と言える。
表題となった「仮想通貨の闇」は、日刊ゲンダイでの連載小説。そのほか「小説 野生時代」に連載された、不正ギリギリの会計手法で生き残りを画策する航空会社と電気自動車(EV)ブームを巻き起こした新興EVメーカーに、パンゲア&カンパニーが空売りを仕掛ける「巨大航空会社」「電気自動車の風雲児」の2編も収録されいる。(2021年8月発売)
文:M&A Online編集部
「事業再構築補助金制度」に必要な事業計画書を作成するのに活用できるクロスSWOT分析について解説したのが本書。説得力のある計画書の書き方を実例を交えて紹介している。
4年前に企画会社を起業した元中堅広告代理店のデザイナー・河西神凪と、共同経営者の松村彩芽の2人の女性が、老舗の和菓子店の事業を譲り受ける過程をマンガで紹介したのが本書。
著者は後継者のいない中小企業の社長が、会社を第三者に売却することによって、自身や家族、社員、取引先などを幸せにする行為を「会社エグジット」と呼び、会社売却が事業承継のベストチョイスであると主張する。
2021年4月から6月の間だけで30冊以上のM&A関連書籍が発売されました。今回も発売日順にご紹介します。
大学准教授の著者が抱いた「中小企業の事業承継を研究するにあたって、規模の問題は無視できないのだろうか」という疑問が研究の出発点で、こうした疑問を解決するための研究の成果をまとめたのが本書だ。
サラリーマン向けに「個人M&A」の詳しい内容と実践方法を解説した。著者は企業経営者として生きていくのは、金銭面だけでなく、生きがいややりがいにもつながるため生涯現役で働ける環境を作るべきだと主張する。
企業価値ゼロの会社を引き継いだ著者が、わずか10年で大手ベアリング会社などに同社を103億円で売却するまでに価値を高めた手法や、心がまえ、ノウハウなどがぎっしりと詰め込まれている。
数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A Online編集部がおすすめの1冊をピックアップ。今回は「日米実務の比較でわかる 米国アウトバウンドM&A法務の手引き」を紹介する。
2021年も引き続きM&A関連本の発刊が相次いでいます。1月から3月の間だけで30冊近くの書籍やM&Aの特集記事を組んだ雑誌が発売されました。
今回取り上げるのは江上剛著「再建の神様」(PHP研究所感刊)。物語の舞台は倒産の危機に瀕する会津の温泉旅館。銀行員生活に挫折した春木種生は東北新幹線の車中で、再建請負人を名乗る渋沢栄二と偶然出会う。
コロナ・ショック後の企業価値をどう向上していくかというテーマの下、フリーキャッシュフローの創出や投資の判断、株主への還元、資金調達などについて、具体的な事例を紹介しつつ分かりやすく解説している。
超金融緩和政策に危機感を持つ日銀OBが、日銀と政府の経済政策を批判し、新たな提言を打ち上げる。こうした行為をクーデターと呼び、クーデターに協力する者、クーデターを抑えようとする者たちの攻防を描いた。
米国や欧州でビジネスと投資関連の取材をしてきた米国のジャーナリストが、多くの関係者にインタビューを行い、アクティビスト(物言う株主)と企業との熾烈な攻防戦に光を当てたのが本書。