買収リストが流出したセールスフォース 過去3年間の買収まとめ
買収リストが流出したCRMベンダーのセールスフォース。実際に過去3年間で17件のM&Aを実行しており、買収意欲が旺盛な企業のひとつであるといえる。そんなセールスフォースの買収傾向をまとめてみた。
非公開ながら複数の関係者の話で、フランスの大手製薬会社サノフィがアクテリオンの買収を検討しはじめました。
サノフィが買収に参戦することが一因だったのかはわかりませんが、12月14日にJ&Jがアクテリオンの買収交渉を打ち切ったと伝わり、これでアクテリオンの買収はサノフィに決まるかと思われましたが、そのすぐ一週間後の12月22日、アクテリオン買収にJ&Jが再び交渉に入ったことが明らかになりました。
そして今回の報道でアクテリオンの買収は決着がついたようです。
新たに設立される「R&D NewCo」(R社)は10億ドルの現金を持つ上場企業となり、株式はアクテリオンの株主に株式配当されます。
またJ&JはR社の株を16%保有。追加でさらに16%取得する権利があります。
J&Jはアクテリオンの買収によって肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬のリーダー的存在になります。『トラクリア』の商品名で販売されている肺動脈性肺高血圧症治療薬は50億ドルの世界市場を独占しているとも言われています。
J&Jには売上げが好調な関節リウマチ治療薬の『レミケード』がありますが、製薬最大手のファイザーが2016年11月に『レミケード』のバイオシミラー(バイオ医薬品の後発版)となる『インフレクトラ』をアメリカで発売しました。これが影響して『レミケード』の成長にブレーキがかかるかもしれないという懸念がありましたが、今回のアクテリオンの買収でJ&Jの更なる成長が期待できそうです。
なお今回の買収は2017年第2四半期末までに完了する予定です。
本記事は、イエローバード「MoneY wave」より転載しております。
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ジョンソン・エンド・ジョンソンがスイスのバイオ企業アクテリオンに買収提案をしていますが、その争奪戦にフランスの製薬大手サノフィが加わりそうです。
M&A Online編集部です。今回は、スマホ発火事故が心配なサムスンがVivを買収した記事を取り上げます。「Viv」はSiriを開発したDag Kittlaus氏らによる次世代人工知能です。