2021年第1四半期(1-3月)のTOB件数は24件と前年同期比9件(60.0%)増と大幅に増加。2010年以降の第1四半期としては2013年の27件に次ぐ2番目。前四半期(2020年第4四半期)と同数の高水準を維持し、TOBの活況が続く。
経済産業省は、2021年3月26日、「大企業×スタートアップのM&Aに関する調査報告書」を公表しました。本調査書では、M&A投資戦略に関するIR事例が複数紹介されています。
M&Aにおける売却価格の交渉は最重要課題です。近年は中小企業や小規模・個人事業主までもが、経営戦略や事業承継のためのM&Aを行っています。M&Aで会社高く売却するために知っておくべきポイントについて、解説してみたいと思います。
2020年11月6日に監査基準の改訂が公表されました。今回のコラムでは、改訂および改訂を背景とした監査基準委員会報告書の改正についてお話したいと思います。
蚕都・上田(長野県)に現存する木造5階建ての繭倉庫。常田館製糸場はこの繭倉庫をはじめ7棟の建造物で、上田、日本の製糸業の盛衰を今に伝えている。現在は発泡スチロールやハーネス加工などを営む笠原工業(上田)の敷地内。ひときわ威容を誇る産業遺産である。
M&Aを行うと多額のお金が入ってくる。経営者の多くは相続税対策を講じてはいるが、いざ相続が起こると期待していた効果が得られないケースも多い。今回は、相続に関する失敗の代表的な例である名義預金と不動産について取り上げる。
「類似(上場)会社比較法」とは、M&Aにおける売買対象会社の財務データを、類似する上場会社の財務データと比較評価することで、当該対象会社の企業価値の指標となる株価を算定するものです。「マルチプル法」、あるいは「株価倍率法」とも呼ばれています。
M&Aを行い多額の資金が入金になった経営者の多くが気にしているのは相続税。相続税の最高税率は 55%と非常に高い。しっかりとした相続税対策を行なわなければ多額の相続税を支払うことになってしまう。今回は資産管理会社を使った節税対策を紹介する。
2021年4月のM&A件数は83件と前年同月を31件上回り、3カ月連続で増加した。4月としては過去10年間で最多を記録した。取引金額は1兆9263億円に膨らみ、こちらも3カ月連続で1兆円の大台を超えた。M&A市場ではコロナ禍の影響を払拭した感がある。
3度目の緊急事態宣言で苦境に立たされるバス事業。昨年のGWはほとんど稼働していない状態だったが、その悪夢は再来するのか? 乗合バスはともかく貸切りバス事業者は、稼働減はもちろん深刻な経営難にも陥っている。
中小企業庁は4月28日、2025年度まで5カ年で実施する「中小M&A推進計画」を公表した。2021年度は経営資源引継ぎ型創業への補助制度や、M&Aを仲介する専門事業者の登録制度の創設などに取り組む。
ドイツ連邦政府は、2021年3月に発行する予定の対外経済法施行令(AWV)の第17次改正案を公表しました。 EU域外の買収者が該当するセクターで活動しているドイツ企業の議決権の10%以上を取得する場合、通知が必要となります。
政府は4月23日、2021年版の中小企業白書・小規模企業白書を閣議決定した。新型コロナウイルスの影響で一定程度の業績を上げながら休廃業・解散に至る企業も多く、M&Aや事業承継を通じた経営資源の有効活用を促す取り組みが必要だと提言をまとめた。
2006年の商法大改正で「営業譲渡」が「事業譲渡」という呼称に改められましたが、今でも営業譲渡が使用される場合があります。それは当事者に個人の商取引が含まれる商法が適用される場合です。今回は営業譲渡契約の解除の判例をご紹介します。
今回は、インサイダー取引に関して業務提携等(重要事実)の決定時期が争点となった裁判例をご紹介します。東京地裁は1月26日、金融庁長官による課徴金133万円の納付命令を取消す判決を下しました。
英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズから買収提案を受けた東芝を巡り、今後の注目点の一つが外為法上の取り扱いだ。過去には、海外投資ファンドによるJパワー株式の取得に「中止命令」が出されたことが1度ある。
繊維産業の発展に寄与するという理念を掲げ、2019年には120周年を迎えた福井銀行。明治期の国立銀行を母体とした銀行ではなく、地場の繊維業者が資金を出しあって設立。その後、地場の産業を支え、県内トップバンクとしての地歩を固めてきた。
コロナ禍は収束の兆しが見えない状況にあるが、世界経済は改善に向けて歩みを強めている。こうした中、日本のM&A市場はどう動くのか。2021年の見どころなどを、シティグループ証券M&A本部マネジングディレクターの中塚健介さんに聞いた。
中小企業庁は4月15日、2020年度第3次補正予算「事業再構築補助金」に応募する中小、中堅企業の申請受付を開始した。中小企業から中堅企業以上への成長を目指す事業者などに最大1億円を交付する。1次公募の締め切りは4月30日(金)18時まで
スタートアップ企業が、VC(ベンチャーキャピタル)から出資を受けるようになると、取締役会を設定していない場合、その設置が求められます。そうすると、監査役の選任が必要になります。今回は、上場準備会社が監査役等を選任するに当たって理解しておくことを解説したいと思います。
東芝がCVCから買収提案を受けた提示価格は、1株当たり5,000円。東芝の企業価値を評価するにはコングロマリットディスカウントを考慮する必要がある。提示価格が妥当なのか、証券アナリストの立場で評価の難しさも解説しながら検証してみたい。
前回に引き続き、顧客向けセミナーや金融機関向け勉強会でのリクエストが多い「成約事例」について書いてみたい。「売手が80歳の高齢者」「小が大を譲り受ける」「地域資源を若者が引き継ぐ」という3つのケースを紹介する。
2021年第1四半期(1-3月期)の日本関連M&A公表案件は4兆円と2018年以降の減少傾向からプラスに転じた。全体の案件数は1033件と、1-3月期ベースで1000件を突破するのは1980年の集計開始以来、3度目となった。
日立が兆円超で買収する米グローバルロジック、2021年予想調整後EBITDAで37.4倍という高水準です。市場では高すぎる買い物であると評価された模様で株価が続落しました。今回の買収が高値掴みなのか検証してみたいと思います。
明治期の文豪・森鷗外の旧邸が残る水月ホテル・鷗外荘。2020年5月末、新型コロナ感染症の影響もあって閉館したが、ホテル内に残る旧鷗外邸(鷗外荘)はクラウド・ファンディングに活路を見いだした。